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"「病院に行くな」と娘を閉じ込めた婿の本当の目的" 第3話

彼は、薬の入った瓶を見せた。

粒数万円もする薬です。初期段階では悪い細胞を殺すために体力が落ちますが、このを越えれば完治できるそうです」

彼は、調で私に命じた。

「絶対に、べ物は与えないでください」

彼は、理由を説した。

「この薬は、乳製品と物性タンパク質とは相性が最悪なんです。私が特別な流を作ってべさせますから、お母さんは配しないでください」

そのから、私はキッチンから追放された。

娘に事を与える権利を、完全に奪われてしまったのである。

毎朝、健起きをした。

彼はキッチンにち、気ないお粥を作っていた。

そして、ラベルのない赤い錠剤や黄の錠剤を添えた。

彼は、それをトレイに乗せてさやかに与えていた。

薬は、あらかじめさな皿にしてあった。

彼は、必ず自分の目のませることを徹底していた。

私は、になって彼に頼んだ。

「薬瓶を見せてほしい」

彼は、顔をしかめて言葉を濁した。

「全部英語の専用語だから、見てもわからないですよ」

しかし、私のに、徐々にとてもさく、かすかな亀裂が入り始めた。

歳になる老母の直である。

の空気の、微細な変化さえ私は見逃さなかった。

は、いつもバルコニーの窓をけていた。

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をたっぷりと取り入れていた娘の部である。

それが今では、昼も夜もい遮カーテンで完全に密閉されていた。

は、バルコニーのドアに固く鍵をかけた。

彼は、私を脅すように言った。

「免疫抑制剤を使っているから、しのでも敗血症になる能性があるんです」

私が部に入るたび、息が詰まるほど淀んだい空気が私を刺した。

そして、週目に入る頃だった。

私は、ある奇妙な匂いに気づいた。

最初は、とてもかすかなものであった。

うっかりしっぱなしにした豚肉が、腐ったような酸っぱい匂いだった。

が部に撒き散らす、ユーカリの芳剤の匂い。

それと、奇妙に混じりってを突いた。

私は、耐えきれずに健に尋ねた。

「健さん」

私は、を押さえながら言った。

「さやかの部から、変な匂いがするわ」

私は、な気持ちを伝えた。

「カビの匂いみたいだし、井裏でネズミでもんでいるのかしら」

私は、提案した。

し換気した方がいいんじゃない?こんなに締め切っていたら、健康なでも病気になるわ」

は、ため息をついた。

「ああ、お母さん」

彼は、平然とした顔で答えた。

「それはさやかの汗の匂いです」

彼は、尤もらしい理由を並べた。

「薬の作用で、皮膚から毒素がているんですよ」

彼は、自信たっぷりに言った。

「私が回、薬を煎じたお湯で体を拭いてあげていますから、配いりません」

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彼は、私を睨んだ。

「窓をけてたいでも入ったら、今までの努力が全部の泡になります。私の言うことが信じられませんか?」

彼は、私をまっすぐに見つめてそう言った。

度も瞬きをしなかった。

疑われたことにく傷ついたかのような、完璧な演技であった。

私は、彼の迫力に気押されてをつぐんだ。

そして、静かに部てドアを閉めた。

しかし、階の廊っても、私は階段をりることができなかった。

私は、目を閉じ、く息を吸い込んだ。

(いいえ、いいえ。違う)

私は、く否定した。

、私は脳卒で倒れた姑の介護をしていた経験がある。

の汗の匂いがどんなものか、骨の髄までっているのだ。

の汗の匂いは、酸っぱく、アンモニアの刺激臭がするものである。

しかし、今娘の部から漂ってくるあの匂いは違う。

あれは、肉が腐り落ちる匂い。

まさに、敗の匂いであった。

が突然、方へ張にったのことだ。

私はついに、娘の部のドアをける会を得た。

私は、静かにドアノブを回した。

ドアをけた瞬だった。

抑え込まれていた腐った匂いが、津波のように私の顔を襲った。

「うっ……!」

烈な吐き気が込みげた。

私は、慌ててをつまみながらよろめいた。

暗い部に、目が慣れるのを待つ。

数百万円もする級なマットレスのに、私の娘が横たわっていた。

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