みかん小説
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"午前3時の離婚届" 第3話

今になって求する。

そうすれば文子はきっと確信する。

――やっぱり目当てだった。

それでよかった。

そうわれれば。

このる理由を、誰にも説しなくて済む。

「田さんも戻ってきましたし」

私が名した瞬

文子の目がわずかに揺れた。

「奥様がお気に召していた方でしょう?」

何もらないふりをしていた文子の表が、それだけで答えになった。

っていた。

やはり。

こので、を特別だとっていたのは私だけではなかった。

「私がいなくなれば、皆さんも待ち望んでいた方を迎えやすくなるでしょう」

「あなた……」

「10分差しげます」

携帯話を置いた。

「払っていただけなくても婚はします。ただ、そのは弁護士を通し、婚姻期に形成された財産について正式な請求をします」

文子の顔が変わった。

「脅してるの?」

「いいえ」

私は笑った。

「私の3に対する、最の請求です」

その、廊から音がした。

義父のっていた。

70歳を過ぎてもグループ会を務めるだったが、では静かで、文子の言うことにもほとんどを挟まない。

「美咲さん」

私のろのスーツケースを見た。

「本当にくのか」

「はい」

「俊介が戻るまで待って、度話をしたらどうだ」

喉が詰まりそうになった。

こので唯、私に無理なことを言わなかっただった。

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「俊介さんが私と話したいなら、この3にいくらでもはありました」

は何も言えなくなった。

そのろから義妹の弓が顔をした。

「本当に婚するの?」

驚いているはずなのに、その声にはわずかなるさがあった。

「そうよ」

「その方がいいとう。さんも戻ってきたし、お兄ちゃんだって、いつまでもわないと無理して暮らさなくていいでしょう?」

胸の奥で。

何かが切れた。

「そうね」

私は頷いた。

「もう誰も無理しなくていいわ」

10分

文子は振り込んだ。

1億2000万円。

私のアプリに、その数字が表示された。

彼女は最まで私を見なかった。

「これで、きれいに終わりね」

「はい」

私はがった。

度だけげる。

「お父様。今までありがとうございました」

声が震えた。

「寒いは膝が痛むでしょうから、温めてください。お薬、朝と夜で箱を分けてあります。来の検査も忘れないでくださいね」

の目が赤くなった。

「美咲さん……」

「お父様と呼ぶのも、今が最ですね」

玄関へ向かった。

3磨いた

季節ごとに替えた

私が選んだクッション。

全部置いていく。

ると、朝のが真っ赤なワンピースを照らした。

議だった。

捨てられたのは私のはずなのに。

初めて、自分のたような気がした。

そのの私はらなかった。

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2

会社の会議婚届をいた俊介が。

数千億円規模の会議を途で止め。

私へ何回も話をかけ。

には秘へ、声を震わせながらこう命じることになるとは。

「美咲を探してくれ。今すぐだ」

1012分。

グループ本社では、湾岸再発事業の最終会議がわれていた。

、投資会社、建設会社の責任者が集まり、俊介は央席で財務担当役員の説を聞いていた。そこへ秘の宮本が、珍しく会議に入ってきた。

「代表。奥様からです」

俊介は顔もげなかった。

「そこに置いて」

「すぐ確認してほしいとのことです」

その言葉で、ようやく顔をげた。

い封筒。

自宅から届いたものだった。

俊介は封を切った。

最初の枚。

婚届。

数秒。

誰も音をてなかった。

俊介の指だけが、で止まっていた。

「……何だ、これ」

宮本は答えられない。

俊介は続く類をめくった。

財産請求放棄。

自宅産への権利主張なし。

株式請求なし。

、宝、その贈与品についても返還済み。

に。

佐藤美咲。

旧姓でかれた署名。

俊介は、その字を見ていた。

そして突然、類を閉じた。

「会議を断する」

財務担当役員が驚いた。

「代表、側が本の――」

断すると言った」

声はきくなかった。

それでも、誰も続けて話せなかった。

会議からた瞬

俊介は私へ話をかけた。

源が入っていない。

もう度。

同じ。

LINE。

送れない。

「宮本」

「はい」

「お話で美咲にかけろ」

宮本がかける。

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