みかん小説
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"冷えた雑煮の逆転正月" 第7話

全てつながった。

「だからを売ろうとしたんだな」

俺は産会社の査定を置いた。

がなくなったから」

「違うのよ。みんなでやり直そうと……」

「その『みんな』に弓は入ってるのか?」

母は黙った。

テーブルには偽造した婚届がある。

答える必すらなかった。

弓ががった。

「お義母さん」

静かな声だった。

「私はお義父さんとの約束を守りたかっただけです」

母は顔をげない。

「健さんを支えて、このを守る。そのために辛いことがあってもしてきました」

弓は赤切れの残るを見る。

「でも、もう無理です」

筋の涙が流れた。

「あなたたちは、お義父さんが切にしたものを全部踏みにじりました」

母が泣き崩れた。

「健、助けて」

俺のへすがろうとする。

「私が悪かったわ。でも族でしょう?」

俺はそのした。

「15、弓を族として扱わなかったが、今さら族って言うな」

弁護士が類を取りす。

「このの名義については、父の相続続きに基づき、現さんが権利をしています」

そして母と直へ告げた。

「今末までの退を求めます」

ていけっていうの?」

母が叫ぶ。

「私がどこへけばいいのよ!」

「ご自でお考えください」

弁護士は表を変えない。

「遺産の使い込みについても、今正式に請求続きを取ります」

正夫叔父さんはいため息をついた。

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「かず子さん。もう私は助けられない」

母が絶望したように叔父を見る。

「正夫さん……」

「兄貴がどんないで残したっていただろう」

叔父はがった。

「全部自分で始末しなさい」

俺は弓のを握り、た。

これで終わった。

そのは、本気でそうっていた。

て数

俺と弓は駅のビジネスホテルで暮らしていた。

シンガポールへの発まで3週

ビザ申請、荷物、居の確認。

やることはかったが、弓の顔にはしずつ穏やかさが戻っていた。

で洗い物をしなくなったも、赤みがれてきている。

「この部当たりがよさそう」

弓がタブレットでシンガポールの居候補を見ながら言った。

「キッチンも広い」

「料理したい?」

「うん。見たことのない材を使ってみたい」

その笑顔を見るたび、決断は違っていなかったとえた。

母と直から連絡もない。

退準備でもしているのだろうと考えていた。

甘かった。

3

勤務先の事部から話が入った。

『佐藤君、今すぐ本社へ来られるか』

声がい。

「何かありましたか?」

『シンガポール赴任の件で問題が起きた』

胸騒ぎがした。

『今、君のお母様が本社受付へ来られた』

「母が?」

『顔にきな怪をして泣いていてね。奥さんからに暴力を受けていると訴えている』

俺はがった。

弓がそうにこちらを見る。

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『さらに君たちが実の権利を偽造して、母親を追いそうとしているとも言っている。病院の診断も持っていた』

「全部嘘です」

『君の話も聞く。ただ、会社として確認が必だ。調査が終わるまで赴任続きを保留にする』

話が切れた。

弓に説すると、顔が変わった。

「私、お義母さんになんてげてない」

「分かってる」

「私のせいで、健さんの仕事まで……」

「違う」

俺は弓の肩を抱いた。

「弓は何も悪くない」

その直、母から話が来た。

スピーカーにする。

『健事部から連絡あった?』

泣き崩れているはずのとはえないほど、声はたかった。

「何をした」

『何って、本当のことを話しただけよ』

「診断まで用して?」

『階段から落ちて本当に痛かったのよ。弓さんに突きばされたせいでね』

「ふざけるな」

『嫌なら、を私と直の名義に戻しなさい』

そこで本音がた。

『そうすれば被害届はさない。会社にもこれ以言わないわ』

「脅迫する気か」

族の話しいよ』

話の向こうで直の笑い声がした。

母は俺の仕事を質に、を奪うつもりだった。

通話が切れる。

弓がへ座り込みそうになる。

「私が反抗したから……」

「違う!」

自分でも驚くほどい声がた。

「母さんたちは、俺たちが抵抗しないとってた。それがい通りにならないから暴れてるだけだ」

俺はようやく気づいた。

最初の追及が甘かった。

族だから、退と返だけで済ませようとした。

その甘さを、母たちはさだと受け取った。

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