"北アルプスの0.5秒" 第8話
会見、警察はの国を制限した。
だが2。
は弁護士と共に成田空港方面へ向かった。
名目は張。
警察は逃の能性を疑った。
速。
複数の両がの黒いを囲んだ。
「方の両、してください」
は速度を落とした。
佐藤匠が逮捕状を持ってづく。
「健さん」
窓がく。
「何ですか」
「伊藤桜さんの事件に関して、逮捕状がています」
の顔に瞬だけ揺がった。
だがすぐ横の弁護士を見る。
「弁護士と相談するまで何も話しません」
取調でも態度は変わらなかった。
級スーツ。
背筋を伸ばした姿勢。
15、坂本へ々とをげていた運転とは別のようだった。
佐藤は正面に座った。
「伊藤桜さんとの偽装婚を認めますか」
「偽装ではありません」
「婚も3同居しています」
「事があっただけです」
「あなたが坂本さんへ桜さんを紹介した?」
「紹介はしました」
「なぜ」
「同士を引きわせただけです」
「彼女が坂本さんからを取ろうとしていたことは」
「りません」
「妊娠の嘘は」
「りません」
は切認めなかった。
佐藤は基局記録をした。
「事件当午320分。あなたの携帯は現くの基局へ接続しています」
は記録へ目を落とした。
数秒考える。
「ああ」
「説できますか」
「桜が配になって、探しにったんです」
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「15は駐で寝ていたと言いましたね」
「社に勝なをしたことをられたくなかった」
「鈴さんへ50万円を渡したのは」
「同じ理由です。私がへ入ったことを黙ってもらうためです」
用していたように答える。
佐藤は命保険証券をした。
「1億円です」
「昔の契約です」
「桜さんがくなれば、あなたに入る」
「だから何です?」
が初めてしい調になった。
「保険の受取だから殺したと言うんですか」
「そうは言っていません」
佐藤は静かに続けた。
「では、桜さんがあなた以の男性とも関係を持っていた能性は?」
の目がわずかに細くなった。
「何の話ですか」
「彼女があなたを裏切っていたとしたら」
「ありません」
「断言できますか」
「夫婦でしたから」
「婚していたのでは?」
は返事をしなかった。
8以。
取調べは続いた。
それでもは崩れなかった。
体が見つかっていない。
凶器もない。
映像も瞭とは言い切れない。
弁護士もその点を調した。
「状況証拠だけで依頼を殺犯にすることはできません」
佐藤は計を見た。
そして最の資料をした。
「さん」
「何でしょう」
「あなたは鈴次郎さんが、ただあなたを森で見ただけだとっていたんでしょう」
の線が止まる。
「だから50万円で黙らせた」
「何が言いたいんですか」
「彼が持っていたものまではらなかった」
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「……」
「ビデオカメラです」
その言葉を聞いた瞬。
の瞳が揺れた。
指先が微かに震えた。
佐藤はその変化を見逃さなかった。
「何の……ビデオですか」
声がし掠れていた。
佐藤はノートパソコンをの方へ向けた。
「15、崖ので見つかったカメラです」
正確には鈴が拾ったものだった。
再ボタンを押す。
葉。
桜の姿。
話。
「あの、妊娠したって信じてる」
の顔が変わっていく。
「遺産を取れたら、すぐ別れる」
桜が笑う。
「あなたのところへくから」
は画面から目を逸らさない。
やがて桜が誰かの気配に気づく。
「あなた」
嬉しそうに笑う。
「来たのね」
その直。
衝撃。
鳴。
カメラが回転する。
そして補正されたフレームに男の顔が映る。
自の顔。
は子から滑り落ちるように姿勢を崩した。
「……どうして」
唇が震えた。
「どうして、こんなものが……」
弁護士も何も言えない。
佐藤は静かに尋ねた。
「何があったんです」
い沈黙。
の呼吸だけが聞こえる。
やがて彼は両で顔を覆った。
「最初は……殺すつもりなんかなかった」
声から、成功した実業の威厳は消えていた。
「全部……あいつと2で考えたんです」
3。
に困っていたと桜は、坂本の資産に目をつけた。
は専属運転として信頼を得る。
そのうえで自分の妻を、
「りいの女性」
として坂本へ紹介した。
桜は坂本へづき、恋になった。
妊娠を装い、さらにく資産へい込む。
やがて遺産や額のをに入れる。
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