"兄の嘘、妹のリボン" 第10話
、幸子は娘の墓を訪れた。
4、誰にも渡されることのなかった箱を墓へ置き、ゆっくりとリボンを解いた。包装のから現れたのは、拓也が以から欲しがっていたさな品物だった。
幸は兄の何気ない言を覚えていた。
コンビニで何かも働き、使いたいものをしてを貯めた。兄がぶ顔をい浮かべながら選び、丁寧に包装してもらった。
その兄が、自分の命を奪うとはらずに。
幸子はプレゼントを胸へ抱き、墓のでいつまでも泣いた。
「幸、ごめんね」
母親の声は、のへ消えていった。
事件の解決、伊は取り壊されるのをもう度歩いた。
幸が最まで歩けなかった100mのだった。空きの壁には事予定をらせるが貼られ、くにはの音が聞こえていた。
伊は、幸が倒れていた所でを止めた。
4、必ず犯を見つけると誓った夜をいした。はかかったが、リボンの結び目に残ったわずかな痕跡と、幸自が残した記が、最には真実へをつないだ。
再発、古いはさな休憩所へ変わった。
かつての々も灯も消え、事件を直接る民もなくなっていった。それでも夕方になると、その所には静かなが差し込んだ。
幸が帰り着けなかった。
兄を責めるのではなく、助けようとして歩いた最の。
どれほど巧妙に嘘をねても、真実は完全に消えることはなかった。証拠品の袋に眠っていたリボンも、箱の底に隠れていた記も、棚の奥へ封印された封筒も、いつか語るを待っていた。
伊はそのも未解決事件捜査班へ残り、倉庫に眠る古い記録をき続けた。
その隣には佐藤がいた。
誰かが覚えていなければ、被害者の名も、残された証拠も、のへ埋もれてしまう。2はそれをっていた。
幸が最まで握っていた誕プレゼントは、今も母親の元に残されている。
それは兄へ届かなかった贈り物であると同に、17歳の女が最まで族を信じていた証しでもあった。