みかん小説
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"追放嫁と姑の鍵" 第14話

を描いた絵。

私を描いた絵。

その絵たちので、私は泣いていました。

いて1が過ぎたの朝でした。

空気がひんやりとしていました。

私はシャッターをげ、のドアをけました。蔵庫からを取りし、バケツにてます。

ジョウロをに取り、をやりました。

びらのに落ち、葉がを浴びています。

窓のから、神戸の塩が吹いてきました。

に忍び込むが、りを揺らします。

同じ為でした。

ジョウロでをやること。

物語の初め、私はあののベランダで、の許を得て植鉢にをやっていました。

け方の暗、自分のものが何1つないで。

今は違います。

自分ので、自分の名が掲げられた板ので、自分のをやっていました。

ジョウロを置き、を掃いているでした。

の突き当たりから、誰かが歩いてくるのが見えました。

私は箒を止め、顔をげます。

を引きずらない取りでした。

傾くことなく、まっすぐな取りでした。

堂々としていました。

さんでした。

腕にさな植鉢を1つ抱えています。

私はその取りを見つめました。

最初、芳さんはを引きずりながら私にづいてきました。

あので。

次に私がを引きずらずにまっすぐ歩いていくろ姿を見せました。

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そして今、を引きずらない堂々とした取りで、私に向かって歩いてきています。

隠していたものを、もう隠す必のない取りでした。

さんはへ入ってきました。

をゆっくり見回します。

壁にかけられた優太の絵。

蔵庫いっぱいの鮮な

カウンターのに積まれた注文の束。

私が1で築きげたものを、ぐるりと目で確かめました。

そして私を見て笑いました。

「うまくやってるね。私の嫁だ」

私はそので泣き崩れました。

こらえることができませんでした。

病院のガラス越しに、の形でだけ読み取ったあの言葉が、今、声になってに届いたのです。

婚届のでは切れた関係でした。

けれど芳さんのその言が、8みをすべて取り戻してくれました。

さんは持ってきた植鉢を差ししました。

私は両で受け取ります。

さな植鉢でした。

しい

しい根。

しい葉。

あののベランダにあった植鉢ではありません。

ゴミ袋に捨てられたあの植鉢でもありません。

まったくしいものでした。

私はその植鉢をの窓辺に置きました。

ジョウロをに取り、をやります。

しいに染み込んでいきました。

には、私が育てたが満ちています。

壁には優太の絵が飾られていました。

奥の部からは、いつかまた子どもたちの笑い声が聞こえてくるでしょう。

からは神戸の塩を抜け、へ吹き込んできます。

私はもう、誰かのではありませんでした。

自分の名を咲かせるでした。

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