"霊場巡礼の嘘" 第10話
「被告はく反省しています。老たちを殺すつもりはなかった。これは幸な事故だったのです」
裁判は政治に尋ねた。
「最に何か言いたいことはありますか」
政治は震える声で言った。
「申し訳ありません。私が欲を張りました。老の皆様のご冥福をお祈りします」
法廷は静まり返った。
30分、裁判は判決を言い渡した。
「被告、藤堂政治に懲役25を言い渡す」
法廷がざわめいた。
裁判は判決理由を読みげた。
「被告は信仰を装い、信者たちの財産を狙った。薬物を用いて判断力を鈍らせたうえで財産を横領し、その、命を奪った計画で残忍な犯である。また犯13へ逃し、処罰を回避した。反省のも分とは言えない」
政治はそので崩れ落ちた。
岸田刑事は傍聴席から、その様子を見守っていた。
隣には、すでに定退職した神竜郎元刑事が静かに座っていた。
13ぶりの正義だった。
遅すぎた。
けれど、ようやく実現した。
法廷をた廊で、岸田は桐葉子に会った。彼女は泣いていた。
「刑事さん、ありがとうございました。13に、私が勇気をすべきでした」
岸田は静かに首を振った。
「今からでも話してくださったから、見つけられました。あの方たちも、ようやく眠れます」
そのの夕方、岸田は神元刑事と静かに酒を酌み交わした。
神は杯をげて言った。
「13ぶりの正義に」
杯がさく触れった。
野のにあった慈源修院は、すでに閉鎖された。
裏の廃坑も永久に封鎖された。
4名の遺骨は無縁墓に埋葬された。
彼らには、迎えに来る族はいなかった。
けれど、もう暗い廃坑に置きりではなかった。
信仰を装った欲。
それが、この事件の本質だった。
藤堂政治は仏を語り、老たちの孤独につけ込み、財産を奪い、命を奪った。
そして最には、自分の母を見いたいという、わずかに残ったらしさによって捕まった。
13かかった。
だが、真実はのに消えなかった。
沈黙していた者の良が目を覚まし、封じられていた廃坑の奥から、忘れられた4の声がようやく届いたのだった。
― 完 ―