"床下のミスキャンパス" 第6話
規則、確認しないわけにはいきません」
澄は、それ以何も言わなかった。
実施は翌2初旬に決まった。
201424。
その朝、桜町の空はたくれていた。庭の松の枝には、がくりていた。
午9、邸宅のにい型トラックが入ってきた。
りてきたのは、債権者側が契約した2だった。50代の配のと、30歳ほどの若い。にはこ抜き、釘抜き、懐灯があった。
澄本はその、訪問護の予定を入れており、邸宅をに留守にしていた。
それが、彼女の最の判断ミスとなった。
たちは畳部へ入った。
央には、相変わらず桐箪笥が置かれていた。2はそれを慎に壁際へ寄せ、部の真んの畳をめくり始めた。
畳のから現れたのは、濃い茶に変した板だった。
配のが板を指で叩き、首をかしげた。
「これ、の所と音が違うな。に何か詰まっているような……基礎の点検で来たんだが、これは腐り方の音じゃない」
彼はこ抜きを板の継ぎ目に差し込んだ。
く押し込まれていた釘が、乾いた音をてて浮きがった。
1枚目の板が剥がれた瞬、部の空気が変わった。
2枚目が取りされた、若いの持つ懐灯の黄いが、の狭い空を照らした。
そのから、懐灯が滑り落ちた。
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「親方……ちょっと、あれ見てください」
配のがをかがめ、を覗き込んだ。
そこには、歳で黒ずんだ女性用の袴の裾が、半分折りたたまれたまま残っていた。
そしてそのには、の形をとどめた骨化した遺体の部が、静かに横たわっていた。
2の男は、しばらく何も言えなかった。
若いは膝が抜けるようにそのに座り込み、配のはく言った。
「れ。今すぐ派所までれ」
若いが桜町派所のガラス戸を押しけた刻は、午1057分と記録された。
15、沈黙していた事件が、再び目を覚ました瞬だった。
数分、世田署の鑑識班が邸宅に到着した。
遺体の脇で、鑑識員は予の品を見つけた。
防ビニールに包まれたさな箱だった。
箱は湿気を帯びていたが、内側までが染み込んだ様子はなかった。
そのの午、鑑識で箱が封された。
には3つの品物が収められていた。
古いの貸庫の鍵。
信託預関連の類の写し。
そして、きのノートが1冊。
表には、こうかれていた。
しおりの記録。
そのにはさく、199712から、とかれていた。
事件の4かから始まる、しおり自の声だった。
ノートの最初のページには、22歳の女子学らしい常が淡々とかれていた。
茶の稽古。
航空会社の最終面接。
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卒業式の準備。
友との約束。
しかし、盤を過ぎる頃から、文章の調子がしずつ変わっていった。
姉が最し変だ。
私の部に入っている痕跡がある。
引きしのの類の位置が昨と違う。
3に入ると、記述はさらに具体になった。
今朝、姉が信託の始はいつかと3度も聞いた。
6と答えるたびに、姉の目つきがし違って見えた。
そして最のページ。
事件の2、323付けの文章だった。
昨の夜遅く、畳部でを叩く音がした。
りてみたが誰もいなかった。
し怖い。
6の信託始に、この箱を必ずおば様に預けなければならない。
鍵も、類も、このノートも緒に。
私に万のことがあったら、おば様に調べていただけますように。
そのには、藤堂しおりの名が、はっきりした跡で署名されていた。
15ぶりに、彼女自の声が世に戻った瞬だった。
そのの夕方、神楽坂京子の自宅には、黒いスーツ姿の刑事2名が座っていた。
隣には、髪になった元刑事の笠岩男がいた。
京子は、しおりのノートの写しを両で包むように持ち、1ページずつ読みめた。やがて膝のに顔を伏せ、肩を震わせた。
「あの子は……全部、分かっていたのですね。自分に何が起きるかもしれないということまで、あの子は分かっていたのですね」
笠はしばらく黙っていた。
やがて、い声で言った。
「京子さん。、私と緒に世田署へ来ていただけますか。もうこれは、参考の話ではありません」