みかん小説
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"黒いゴミ袋に詰まった十五年" 第19話

自分よりい者を作りし、そこに責任を押し付けることでしかてなかったの当然の報いだった。

誰も彼女の愚痴を聞く者はおらず、ただで狭い部井を見げて血を流しているという。

正尾だけはを売却した資部を使って静かな介護施設へと移っていた。

彼はよしえや健に頼ることなく自分自の決断で残りのを穏やかに過ごすを選んだのだ。

施設へ移る、正尾から弁護士を通じて私にさな包みがつだけ送られてきた。

にはあの渡した黒いゴミ袋の底で見つけたさな謝のカードが入っていた。

「私の介護をしてくれたへ。あなたはこの族でした。」

そのの縁がついた販のいカードには何度読んでも胸が温かくなる言葉が記されている。

「これはあなたがしいへ持っていくべきものです」という弁護士からの伝言が添えられていた。

私はそのカードを両で包み込むように持ち、正尾の静かな々がらかであるようにとから祈った。

、私は役所の窓しい戸籍謄本を受け取った。

そこには私の名だけが静かに、そしてはっきりと記載されていた。

私は役所のたい子に座り、そのを何度も見つめ直した。

の戸籍から抜けし、私はようやく私というを法に取り戻すことができたのだ。

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の女性が「お疲れ様でした」と優しく声をかけてくれた、私は自然と笑顔でげていた。

役所をると季節はいつのにかしだけみ、は柔らかさを帯びていた。

私はくのち寄り、しく作った自分名義の通帳と実印を鞄にしまった。

もう誰かのために自分の活費を切り詰めたり、誰かの嘘を庇ったりする必はない。

私のは私のものであり、私が稼いだおは私のために使っていいのだ。

私がしく借りたアパートの部はあの派だったの台所よりもずっと狭かった。

具もほとんどなく、器棚には自分のために買った枚の皿だけが並んでいる。

それでも朝起きて誰かの嫌を気にして怯える必はもうない。

があるのに無理をして台所にち、噌汁を作って文句を言われることもないのだ。

夜に自分のためだけにお茶を入れるが今の私には信じられないほどおしかった。

夕暮れのを歩きながら私はふとあの黒いゴミ袋のことをした。

私を絶望の縁に突き落とし、そして私をそこから救いしてくれたあのたい袋。

15の私の苦しみを詰め込んだその袋は今はもう元にはない。

でもあの袋が私に教えてくれた真実は今も私を支える確かな台となっている。

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私はしいアパートの鍵を鞄ので握りしめ、静かに呼吸をした。

誰に許しを請う必もない。私だけのしいがここから始まる。

、そのさなアパートの郵便受けに通のはがきが届くことになる。

それがあの15を完全に終わらせる最の静かな奇跡だった。

しいアパートの郵便受けに届いていたのは正尾からのいはがきだった。

弁護士を通じて私の無事をを取ってくれたのだろう。

の欄にはしく入居した介護施設の所がかれていた。

表面にはあのノートと同じ震えた器用な文字でい言葉が丁寧に綴られている。

子さん、を読みました。

あなたがもうに戻らないと言ってくれて私はからしました。

本当は私がもっとくそう言ってやるべきだったのです。

「捨ててからけ」と言ったのは言葉がりず本当にすみません。

あので受けた苦しみを全て捨てていけというでした。

はがきを持つ私のしずつ力が入っていった。

あのの正尾のの震えがこのインクのにじみにも現れているようだった。

あなたは決してゴミなどではありません。

あのがあなたをゴミのように扱っただけなのです。

どうかもうご自分を責めないでください。

私はそのはがきを両で胸にく当て、初めて声をげて泣いた。

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