みかん小説
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"黒いゴミ袋に詰まった十五年" 第14話

 

やがて、あのの玄関に届く通の分い封筒が彼らの偽りの平穏を完全に終わらせることになる。

対決のとなる朝、私はホテルの窓から差し込むで古い湯呑みを見つめていた。

あの、公園のベンチで渡されたい言葉が今も私の胸の奥を温め続けている。

初めてもらった誕の品、ありがとうと言えなかった。

それは私が結婚して3目に器用な正尾に送った物の湯呑みだった。

縁がし欠けてしまい、義母から縁起が悪いと命令されて泣く泣く捨てたものだ。

あの湯呑みを正尾は私がゴミ集積所へ持っていったにこっそり拾いげてくれていたのだ。

15の私の苦労は全て消えてなくなったわけではなかった。

黒いゴミ袋に入っていたノートのからはもうつ私が気づいていなかった古い写真が落ちてきていた。

それは正尾が脳梗塞で入院し、初めて退院したの病院での枚だった。

私が子を押し、正尾がし照れたように横を向いている姿が映っている。

その写真の裏には万で「このから私はこのかされた」とかれていた。

こので私がしてきたことはただ僕のように使われて消費されただけではなかった。

たったでも私というを拾いげ、謝してくれていたがいたのだ。

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私はその写真と湯呑みを事に袋へしまい、決を込めてホテルの部にした。

1ゆり法律事務所の静かな会議たい緊張がっていた。

机を挟んで私と弁護士の向い側によしえと健が座っている。

届いた内容証郵便を見て彼らはりに任せてこの事務所へ乗り込んできたのだ。

「全く自分が何をしたか分かっているの。」

よしえは腕を組み、私を親の敵でも見るかのような鋭い目で睨みつけてきた。

その目は私がまだで黙ってげていたのように私を見しきっていた。

も机をく叩き、苛った声を会議の壁に響かせた。

の通帳を盗んで逃げたに弁護士を使ってを脅し取ろうとするなんて最だな。母さんが所の支払いでどれだけ痛めたとっているんだ。今すぐ謝れ。」

彼らはまだ自分たちが絶対な被害者であり、私をどうにでもできると信じている。

きなである法律事務所でさえ、彼らの横柄でな態度は何も変わっていなかった。

私は彼らの鳴り声に切ひるむことなく、静かに背筋を伸ばして正面を見据えた。

「私がの通帳を盗んだというのはよしえさんが保のためについた嘘ですよね。」

私のその落ち着いた声に健瞬だけ目を丸くして完全に言葉を失った。

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よしえは顔を真っ赤に染め、「棒のくせにを利くな」とさらに声を荒げようとした。

しかし、弁護士が元の引きしから見覚えのある古い通帳を取りした。

「この通帳と実印は佐子さんが持ちしたものではありません。」

弁護士が机の央に通帳を置くと、よしえの顔からさっと血の気が引くのが分かった。

「正尾さんがよしえさんの使い込みを防ぐために私へ直接郵送されたものです。」

その言葉に健は信じられないという顔で隣に座る母親を睨みつけた。

「母さん、どういうことだ?佐子が盗んだから支払いできないって泣いていたじゃないか。」

よしえは必に隠そうとしながらごまかして弁護士に言い返した。

「主が勝なことをしただけよ。使い込みなんて聞きの悪いこと言わないでちょうだい。嫁がのことを何もできないから私が代わりに所付きいでて替えただけなのよ。」

彼女はまだ世体という便利な言葉を使って自分の罪から逃れようとしている。

だが弁護士は静かによしえのクレジットカードのの束を机に並べた。

「毎級な健康品やブランド物のも全てご所付きいのためですか。」

その細の束は正尾がゴミ箱から拾い集めノートに挟んでいた決定な証拠だ。

「自宅の貯蓄はよしえさんの個な買い物によってすでに底を突きかけています。」

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