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"録音機が暴いた義実家" 第19話

「母さん……」 私の声は、自分でも驚くほどく、そしてえ切っていた。 「その報告のに、俺から親族してみんなに、どうしても聞いてほしい『真実』があるんだ」

私は胸ポケットからあの黒い録音と、スマートフォンを取りした。そして、修おじさんが静かに頷くのを確認し、スマートフォンを事配しておいた部のBluetoothスピーカーに接続した。

さあ、宴の幕引きだ。おたちが被っているその醜い仮面を、今から親戚全員ので、1枚残らず剥がしてやる。

私がスマートフォンの再ボタンを押した瞬の隅に設置された性能のBluetoothスピーカーから、しノイズの混じった、しかしはっきりとした音声が流れ始めた。 『ふう……やっとかけてくれたわね。本当に、うちの息子は気が利かないんだから』 『本当お兄ちゃんもが良すぎるのよ。こんな気の利かない女、よく妻にしてるわよね』

それは、紛れもなく母の浩子と妹の美穂の声だった。しかし、先ほどまで親戚たちに向けていた品な声とは、似てもつかつかない、酷で底が悪く、者を見しきったおぞましい響き。

突然の音声に、親戚たちは「えっ、これ、さち子さんの声……?」と顔を見わせた。母と美穂の声がスピーカーから音量で流れてきたことに、まだ状況がみ込めていないらしく、は目を黒させている。

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音声は容赦なく続く。 『触らないでちょうだい! あんたが洗うと油汚れが残るのよ。育ちが悪いから、こんな簡単な事すらまともにできないのね。本当に、親の顔が見てみたいわ』 『申し訳ありません、私が至らないばかりに……本当に申し訳ありません……』 『申し訳ありませんって、ではいくらでも言えるのよ! 体ね、あんたはうちのたかしの稼ぎでのうのうとべさせてもらっている分でしょうが。ちょっと、偉そうにしないでちょうだい!』

「親の顔が見てみたい」「べさせてもらっている分」――その烈な暴言に、の空気が文字通り氷点まで凍りついた。

親戚たちの顔からすっと笑みが消え、全員の線が、座で固まっている母と美穂に突き刺さる。母はようやく自分が置かれた状況を理解したのか、顔面を真っにしてがった。 「た、たかし! 止めて! 何なのよこれ、く止めなさい!」

母が狂ったように叫ぶが、私はたい目で見据えたまま、1歩もかなかった。スピーカーからは、さらに決定な脅迫の言葉が響き渡る。 『本当になんでたかしは、こんな孤児みたいな女を拾ってきたのかしらね。柄も何もない、ただの寄虫じゃないの』 『お待ちください、それだけは……! 私、もっと頑張りますから、どうかたかし君たちと引きさないでください……!』 『もし、たかしにしでも今のことを告げしてみなさい。

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私たちがたかしを説得して、あんたなんかすぐ追いしてやるわ。血の繋がった私たちの言うことを、あの子が信じるに決まっているんだから。そうなったら、ナナちゃんの親権も絶対におには渡さない。おはまた、元の1ぼっちできていきなさい』 「嫌ぁぁぁっ!」

自分のからた醜い脅迫の言葉を聞かされ、美穂が両を塞いで鳴をげた。

主役である父の雄は、持っていた杯を畳のに落とし、をパクパクとさせている。 「さ、さち子……お、なんだこの言葉は……本当に、おがゆみさんに言ったのか?」

親戚たちのから、ゴクリと息をむ音と、「ひどい……」というざわめきが急速に広がっていった。 「ちょっと聞いた? 『孤児』とか『寄虫』とか、いくら何でもひどすぎるわよ」 「ゆみさん、お父さんが入院した、あんなに懸命介護してくれていたのに……」 「さっきの『修』って、ただのいじめじゃないの!」

30い親戚たちの、軽蔑の線が斉に母と美穂に向けられる。これまで母が必に築きげてきた「良妻賢母」の仮面が、音をてて々に砕け散った瞬だった。

隣に座っていたさゆりでさえ、引きつった顔で母たちからさっと距を置いた。 「な、何ですかこれ!? 私、こんな恐ろしいたちだなんて聞いてません!」

裕福なに嫁いでちやほやされるとっていたさゆりにとって、この録音データはあまりにも々しすぎたのだ。

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