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"録音機が暴いた義実家" 第14話

「あら、ゆみさんいるんでしょう……ってたかし!?」

ドアをけた瞬、母の浩子は目を丸くして私を見げた。そのろから美穂も、「お兄ちゃん!? 仕事じゃなかったの?」と驚きの声をげている。 「ああ、急に休みになったんだ。母さんたちこそどうしたの? 連絡もなしに」

私が努めてるく問いかけると、瞬だけ顔を見わせ、すぐにいつも通りの々しい笑顔を作った。 「嫌だわ、くのスーパーの特売だったから、ついでに寄っただけよ。ほら、これ。根とキャベツ、かったからお裾分け。ゆみさん、計のやりくりだから、私が助けてあげなきゃとってね」

母が突きしてきたレジ袋のには、葉が黄く萎びた根と、「見切り品」の値札が貼られた古いキャベツが入っていた。こんなゴミ同然のものを押し付けて、恩着せがましく指導に来たつもりなのだ。 「ありがとう、助かるよ。がってお茶でもんでいく?」

私が今へ案内すると、慮する素振りもなくがり込み、ソファにどっかりと腰をろした。 「ゆみさんは? 私たちが来たんだから、挨拶くらい……」 美穂が周囲を見回して、満げにを尖らせたので、私はすかさず遮った。 「ああ、弓なら今、ナナを寝かしつけているんだ。最邪気みたいだから俺が休ませてるんだよ。お茶は俺が淹れるよ」

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「そう……相変わらず体がいのね。若いのにだらしないわ」 母はで笑い、美穂も「お兄ちゃんも甘やかしすぎだよ。専業主婦なんだから、旦が休みのくらいちゃんと、おもてなしさせなきゃ」と満げに同調した。

私は背を向け、キッチンでお茶の準備をしながら奥歯をギリギリと噛みしめた。おたちが弓からおを脅し、精神に追い詰めているから、彼女は夜も眠れずに衰しているのだ。そのが、よくも「だらしない」などと言えるのか。 「そういえば……」と、母がソファにふんぞり返ったまま、声を張りげた。 「来のお父さんのお祝いの件だけどね。ゆみさん、料亭に30万円、払いで振り込んだかしら? 『私にお祝いさせてください』って自分から言いした、恥はかかせられないわよ」

キッチンでお湯を注いでいた私のが、ピタリと止まった。やはり、あの30万円は、弓が独代の貯から無理やりひねりさせられたものだったのだ。「自分から言いした」などと、よくもまあ平然と嘘がつけるものだ。 「ああ、弓がやってくれたみたいだよ。親父もぶだろうな」

私がを殺してそう答えると、居から「ふふっ」という劣な笑い声が聞こえてきた。

お盆にお茶を乗せ、居へ戻ろうとしたその、私はキッチンの壁のち止まり、息を殺した。

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母と美穂が声を潜めて、ひそひそと話し始めたのだ。 「ねえ、お母さん。あの女の貯、そろそろ底を突くんじゃない?」

美穂のその言葉に、私の全の血液が逆流するような覚を覚えた。 「そうね。でも、あの子、結婚命保険に入ってたはずよ。それを解約させれば、まだ200万くらいは引っ張れるんじゃないかしら」 「あは、さすがうちの槌! でもさ、古希の祝いが終わったら、もうあんな気な女、用済みでしょう? くあの使って、追いしちゃおうよ。私、あの子が使っている寝、自分の装部にしたいんだよね」

――弓が泣きながら見せてくれた、婚の際は親権を譲り、500万円を支払うという、あの狂気の切れのことだ。 「分かってるわよ」 母の酷な声が続いた。 「お父さんの古希の祝いが終わったら、適当にイチャモンをつけてたかしと婚させるわ。慰謝料と親権は、きっちりうちがもらう。あんな孤児、最初からうちの柄にはわなかったのよ。たかしにはね、町内会の娘さんでお持ちの、さゆりさんを紹介する話がもうついているんだから」 「あ、さゆりさん! ああの子、ずっとたかしのこと好きだったみたいだし、あっちの親御さんも賛成よ。最じゃない! 邪魔な貧乏女を追いして、今度は持ちの嫁が来るなんて。ナナちゃんは私が適当に面倒を見てあげるし、完璧な計画じゃん!」

私はお盆を持つ刻みに震えるのを、必に抑え込んだ。銭の搾取だけではない。

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