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"録音機が暴いた義実家" 第10話

「そうか……弓がそんなことを。それは悪いね、母さんたちに甘えっぱなしで」

私は喉の奥から絞りすようにそう答えた。 「ううん、いいのよ。族なんだから助けわないとね。ゆみさんには私からもよくお礼を言っておくわね。じゃあ、お仕事頑張ってね」 プツンと、話が切れた。

族なんだから助けわないと――その言葉がで何度も反響し、どす黒いりとなって全を駆け巡った。どのがそんな綺麗事を言うのか。私はえ切った昼を無理やり喉へ流し込み、午の業務を退するための申請を提した。向かう先は、事に予約を入れておいた法律事務所だ。 「なるほど……これは像以に悪質ですね」

、駅にある落ち着いた雰囲気の弁護士事務所で、私の向かい側に座る伊藤弁護士はく溜息をついた。50代半ばの、温だがの鋭いベテラン弁護士だ。机のには、私が持ち込んだ弓の預通帳のコピーと、母と妹からのLINEのトーク履歴を印刷した、分の束が置かれている。彼は先ほど、あのの録音の音声をすべて聴き終えたところだった。 「という閉鎖された空で、奥様の孤児であるというちのトラウマを突き、さらには『娘を奪う』『から追いす』という具体な脅し文句を使っている。これは、ただの嫁姑問題や嫌がらせの範疇を完全に超えています」

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伊藤弁護士は、プリントアウトされたLINEの文面を指差した。 「『指導料』や『誠』という名目で奥様の個の財産から銭を求し、実際に振り込ませている。これは法に見ても、為に基づく損害賠償請求、さらに言えば恐に該当する能性が極めてい事案です」

その言葉の響きに、私は改めてことのさを噛みしめた。私の母と妹は、する妻に対して、な犯罪為を何ヶも続けていたのだ。 「ええ、奥様が精神な苦痛を受けたことに対する慰謝料はもちろん、これまで脅し取られた300万円いおは、当利得として全額返還を請求できます」

伊藤弁護士は静にそう告げたしだけ表らげた。 「通常、のトラブルは警察も民事介入としてきにくいのですが、これだけ確な銭の移履歴と、脅迫の証拠、LINEや音声が揃っていれば、言い逃れは能です。すぐにでも、お母様と妹さん宛てに内容証郵便を送りましょう。弁護士の名で厳な警告と返還請求をせば、抵のは慌てて引きがります」

内容証郵便を実に送りつけ、弁護士を介入させて縁を切る。それが、番確実で全な方法なのだろう。しかし、私は首を横に振った。 「いえ、伊藤先。ただ郵便を送って、こそこそと終わらせるようなことはしたくありません」

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私は机ので両く組んだ。 「妻は、私の見えないところで、誰にも助けを求められず、何ヶも暗で泣き続けさせられていました。あいつらは、自分たちのが汚れない密で、妻をサンドバッグにして笑っていたんです。だから、あいつらにも同じ絶望をわわせたい」

伊藤弁護士は私の目をじっと見つめ返し、静かに先を促した。 「……どうするおつもりですか?」 「来、父の古希を祝う事会があります。親戚同が30く集まる、きな宴会です。所は、あいつらが妻に無理やり予約させ、払わせようとしている級料亭です」

私はえ切った声で、自分の計画をにした。 「その席で、親戚全員のであいつらが妻にしてきたことの真実を、すべて公表します。あいつらが切にしている世体と、親戚からの評価を、端微に叩き潰してやりたいんです」

親族の集まりで公然と事実を暴することは、やり方によってはリスクもあると、伊藤弁護士は慎な姿勢を見せた。しかし、「私の妻の失われた尊厳を取り戻すためには、どうしても必台なんです」という私のいに、最は力く頷いてくれた。 「わかりました。では、その宴会のに入向けて、完璧な法類を作成しておきましょう。言い逃れができないよう、返還請求と、今の接触を切禁じるを用します」

「ありがとうございます。

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