みかん小説
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"夫の知らない家" 第5話

それとも、何もらないの。

しばらく歩くと、さな建物が見えてきました。

板には、

「さくら保育園」

いてありました。

女のと男の子は、迷いなくそこへ入っていきました。

私はち止まりました。

この子は、ここに通っている。

は。

類には、どんな名かれているの。

で、いろんな疑問が気に溢れました。

でも、同つの違がありました。

母親の姿が、どこにもない。

送りに来たのは、あの配の女のだけ。

迎えに来るのは、誰なのか。

その瞬、私はつの能性に気づきました。

もしかして、この子の母親は、あのにいないのではないか。

そうった、背がぞくりとしました。

もしそうだとしたら、あのは誰のなのか。

也は、誰のためにあそこへ通っているのか。

ただの倫ではない。

もっと説のつかない形。

私はそのれて、に戻りました。

ハンドルにを置いたまま、しばらくけませんでした。

見えてきたのに、逆に分からなくなってきた。

子供はいる。

でも、母親が見えない。

配の女のはいる。

でも、也との関係が分からない。

そして、也はあの子にらかに慣れていた。

その事実だけが、く残っていました。

そのの午、私はもう度、あのくへ戻りました。

今度は迎えの

同じように、れた所から見ていると、保育園のから子供たちがてきました。

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そのに、あの子がいました。

そして、迎えに来たのは也でした。

私は息をみました。

スーツではない。

仕事帰りではない。

自然な顔で、っている。

あの子が也に気づいてっていく。

「おかえり」

そう言ったように見えました。

也はしゃがんで、その子を受け止めました。

その景は、どう見ても父親でした。

私はハンドルを握るが震えるのを止められませんでした。

これで、ほぼ確定した。

あの子は也の子供だ。

じゃあ、母親はどこにいるの。

なぜ、あのにいないの。

そして、なぜ也は、そのことを言も言わなかったの。

私は、そのつだけはっきり分かりました。

この話は、ただの裏切りでは終わらない。

もっとい。

そして、まだ事な部分が隠されたままなんだ、と。

その夜、私はついに也に話しかけました。

いつもの夕

真帆は自分の部がって、リビングには私と也だけ。

テレビはついていましたが、内容はまったくに入っていませんでした。

私はしばらく黙って、器を拭いていました。

いているのに、はずっと別の所にある。

そんなじでした。

也はソファーに座って、スマホを見ていました。

その姿を見ながら、私はいました。

このは、どこまで普通でいられるんだろう。

ここまで来ても、何もなかった顔をしていられるんだろうか。

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私は布巾を置いて、ゆっくり振り向きました。

也」

也が顔をげました。

その文字が、やけに軽く聞こえました。

私はしだけを置いて、できるだけ普通の声で言いました。

「今、どこってたの?」

也は瞬だけ止まりました。

ほんの秒。

でも、私はそれを見逃しませんでした。

「仕事」

い答え。

迷いもない。

でも、さっきの秒が、すべてを壊していました。

私はそのまま続けました。

曜も?」

也はしだけ眉をかしました。

「仕事だよ」

同じ答え。

でも、もう私は信じていませんでした。

「そっか」

そう言って、線を落としました。

ここで鳴ることも、責めることもできたはずです。

でも、それはしませんでした。

まだ全部が見えていない。

今は崩すじゃない。

私はもう度顔をげました。

「ホームセンターった?」

空気が変わりました。

也の指が、スマホの画面ので止まりました。

「何の話?」

とぼけるでもなく。

でも、がほんのしだけ止まった。

私は、その変化をはっきりじました。

「レシート」

それだけ言いました。

也は数秒、何も言いませんでした。

その沈黙が答えでした。

やがて、ため息のような息をつついて、スマホをテーブルに置きました。

「見たんだ」

認めた。

でも、謝らない。

言い訳もしない。

ただ、事実だけを置く。

その態度に、胸の奥がじわっとくなりました。

りとは違う。

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