"竹林の黒い水" 第4話
「私は殺者だ」
「私は親を殺した」
「私はんで当然のだ」
同じ文章が、ページいっぱいに繰り返しかれていた。
黒田はノートを閉じた。
これは記録ではない。
1のの魂を、12かけて壊した跡だった。
そのの午、鑑定医から話が入った。
「佐藤満蔵さんとひさ子さんの気と肺から、砂が量に検されました」
黒田の表が固まった。
「つまり、埋められたに呼吸していたということですか」
「はい。きたまま埋められています」
黒田はすぐに修の元へ向かった。
「19897の夜、覚えていることだけ話してください。あなたのせいではありません」
修は両で顔を覆い、震えながら話し始めた。
あの夜、修は父の満蔵にを頼んだ。ギャンブルの借を返さなければならなかった。
満蔵は鳴り、焼酎のグラスをに叩きつけた。
「またか。この馬鹿者が」
修は懇願しながらづいた。
「これが最です」
満蔵が息子を突きばした。修もかっとなり、父を押し返した。
酒に酔っていた満蔵はろへよろめき、瓶の角にをぶつけて倒れた。血が流れたが、まだ息はあった。
母のひさ子が台所からびし、鳴をげた。
「救急を呼べ!」
修は恐怖で逃げた。
に残った吉は、そこでかなかった。
彼女は台所へき、に眠薬を入れ、ひさ子へませようとした。
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ひさ子が拒むと、髪をつかみ、無理やり薬を流し込んだ。
夜11、廃棄物トラックが農へ来た。
吉は裏の林へ運転を案内し、数から掘っておいた穴に黒い化学廃棄物を流し込ませた。
トラックがると、吉はリビングに戻った。
満蔵はまだ浅く息をしていた。ひさ子は薬で識を失っていた。
吉は2を1ずつ引きずり、林の穴へ運んだ。そして、毒の廃棄物のへ突き落とした。
もがくが見えても、彼女は止まらなかった。
シャベルでをかぶせ、ドラム缶をね、穴をふさいだ。
午4、怯えきった修がへ戻ると、吉はソファで待っていた。
「んだわ。あなたが殺したのよ」
「嘘だ。親父はきていた」
「もう私が全部埋めたわ。警察にけば、あなたは刑よ」
修はに崩れ落ちた。
吉は優しく彼のを取った。
「私だけを信じて。私があなたを守ってあげる」
そして倉庫のへ連れてき、かせをはめた。
「逃げないようによ。あなたのためなの」
ガチャリという属音とともに、修の世界は終わった。
その12、吉は夫をで飼い、薬をませ、ノートに罪をかせ続けた。
彼女は被害者の嫁から農主となり、帳簿を使って主たちを脅し、を吸いげた。
で遺体が見つかると、彼女は用していた血のついたシャツとシャベルをドラム缶に入れ、警察に見つかるよう埋めた。
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そして修をからし、洗い、廃へ移し、の公衆話から通報した。
すべては、夫を犯に仕てるためだった。
2001730午9、現検証がわれた。
錠をかけられた斎藤吉は、林のにっていた。黒田と捜査チーム、記者たちのカメラが彼女を取り囲む。
「何があったのか、最初から再現してください」
黒田がく命じた。
吉は淡々とうなずいた。
「ここで義父が倒れました」
彼女はのから林まで、あの夜のきを細かく再現した。言葉に悔はなかった。
取調で黒田が問いただすと、吉はたく笑った。
「あのたちがどんなだったかっていますか。のことしかにない、嫁をただの畜扱いするでした」
彼女は袖をまくり、古い傷や切り傷を見せた。
「夫も同じ。酒をんでは私を殴った。あの夜、義父が倒れた、胸がすっとしたんです」
「それが殺の理由になるのか」
黒田がく言うと、吉はで笑った。
「殺ではなく掃除です。私のをい荒らすゴミを片付けただけ」
黒田はちがった。
「もう聞く価値もない」
その、吉は殺、体遺棄、監禁、恐の容疑で逮捕された。
20023、佐賀方裁判所は斎藤吉に無期懲役を宣告した。
彼女は判決を聞いても、悔もりも見せなかった。ただたい無表のまま法廷をにした。
方、佐藤修には、12にわたる監禁と支配、精神な衰が考慮され、治療処分がされた。
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