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"用済みと言われた妻" 第8話

目元にはしわがあり、髪にもいものが混じっています。

けれど、そこにはきとした表がありました。

疲れ切った妻ではなく、1の女性として、自分のきている顔でした。

「58歳。まだまだこれからよ」

私は微笑みました。

半戦は、自分のためにきると決めたのです。

誰かのお荷物ではなく、1の自した女性として。

正雄さん。

あなたは言いましたね。

私が用済みだと。

でも本当に用済みだったのは、あなたの方だったのです。

私を放したことで、あなたはすべてを失いました。

方、私はすべてを得ました。

自由も、誇りも、そして本当の幸せも。

これが因果応報というものなのでしょうか。

けれど、私はあなたをんではいません。

むしろ謝しています。

あなたが私を捨ててくれたおかげで、私は本当の自分を取り戻すことができたのですから。

窓のでは、満を照らしていました。

が波に揺れ、静かな部まで届いているようでした。

私は机のに置いた古い族写真をに取りました。

子どもたちがまださかった頃、夫と私が並んで笑っている写真です。

あの頃は確かに幸せだったのかもしれません。

なくとも、私は幸せだと信じていました。

けれど今は、過を否定する必も、無理に美化する必もありません。

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あのがあったから、今の私がいます。

私は写真をアルバムに戻し、静かに蓋を閉じました。

翌朝の予定を確認すると、訪問護の予約がびっしり入っていました。

忙しい1になるでしょう。

それでも、は穏やかでした。

誰かの顔をうかがうための忙しさではありません。

自分が選んだ仕事、自分が必とされている所へ向かうための忙しさです。

私は窓をけました。

夜のが、静かに部へ入ってきます。

「ありがとう、私の

そう呟いて、私はの準備を始めました。

しいは、まだ始まったばかりです。

これからどんな素敵なことが待っているのか、像するだけで胸が鳴ります。

25尽くした妻を無文で捨てた夫は、1ヶ、400件の鳴を残して崩れていきました。

けれど、私はもう振り返りません。

私のは、私のものです。

もきっと、素らしいになるでしょう。

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