"骨壷に眠る花嫁" 第6話
体の残りについては、最まで詳しく語らなかった。
「自然の部になった。決して見つからない」
彼はそう言った。
翌、弘はガレージの壁に隠し所を作った。
そこに恵のハイヒール、婚約指輪、写真を置いた。
彼はそれを「記憶の所」と呼んだ。
捜査官がそのを尋ねると、弘は静かに答えた。
「彼女はきている、完全には私のものにならなかった。だから、最に私たちは永に結ばれた」
その言葉に、尋問の空気が凍りついた。
それはではなかった。
支配だった。
きている恵のを認めず、んだでさえ自分の物語のに閉じ込めようとする、歪んだ独占欲だった。
田恵は逃げた嫁ではなかった。
結婚をに、自分のを言葉にしただけだった。
その声を、最も聞くべき相が聞かなかった。
そして彼女は、6、社会からも名誉からも奪われていた。
藤弘の裁判は、引かなかった。
物証拠は分だった。
防犯カメラの映像。
携帯話の位置報。
ガレージの隠し所。
恵の血痕が残ったハイヒール。
婚約指輪。
写真に残された異常な文字。
そして本の自。
弁護側が反論できる余はほとんどなかった。
弘は殺、体遺棄、体損壊の罪で罪となり、終刑を言い渡された。
法廷で判決を聞いても、彼はきく表を変えなかった。
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ただ、まっすぐを見ていた。
恵の両親は傍聴席で静かに泣いていた。
それは勝利の涙ではなかった。
6遅れで娘の無実が証された涙であり、度と戻らないへの涙だった。
判決がても、田の物語は終わらなかった。
藤弘は、最まで恵の遺体の残りの所をかさなかった。
警察は群馬県内の森林や岳帯、業帯周辺を広く捜索した。も入り、捜索犬も投入された。かつて弘が入りしていた所も確認された。
けれど、見つからなかった。
弘は最の秘密を握ったまま刑務所へ入った。
それは、彼が恵の族に対して残した最の支配だった。
恵の両親は、発見された部だけを埋葬することになった。
葬儀の、母親はさな骨壺のに座り、何度も娘の名を呼んだ。
「恵、ごめんね」
その声は震えていた。
6、娘が逃げたのだとわされてきた。
なぜ連絡をくれないのかとみかけたもあった。
どこかできていてほしいと願ったもあった。
けれど娘は、ずっと帰れなかったのだ。
父親は遺を見つめたまま、い、何も言わなかった。
遺のの恵は、結婚に撮られた写真だった。穏やかに微笑んでいる。その笑顔が、かえって族の胸を締め付けた。
「逃げた嫁」という言葉は、もう使われなくなった。
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代わりに、々はを閉ざした。
けれど度つけられた汚名は、完全には消えない。6というは、族からくのものを奪っていた。
警察の記録では、事件は解決済みとされた。
犯は捕まり、判決もた。
しかし、完全に終わったわけではなかった。
恵の遺体の部は今も見つかっていない。
そのため、群馬県警察の記録では、この事件は部分に未解決のままとして残された。
犯は処罰された。
だが、彼が隠した最の秘密は、まだのにあった。
国18号線沿いでは、交換されたしい排設備が静かに能している。
は今も通り過ぎる。
通勤の、配送トラック、観へ向かう族連れ。
ほとんどのは、そこに何が隠されていたかをらない。
かつてその所に、1の女性の真実が6眠っていたことをらない。
田恵は、逃げたのではなかった。
彼女は声をげようとした。
迷いを伝えようとした。
自分のを自分で選ぼうとした。
その結果、命を奪われた。
そしてもなお、逃した嫁という物語を着せられた。
6、脇のコンクリート製桝から発見されたのは、彼女の部だけではなかった。
そこから掘り起こされたのは、沈黙のに埋められた真実だった。
族は完全な平を得ることはできなかった。
それでも、恵が逃げたのではないと証されたことだけが、わずかな救いだった。
母親は葬儀の、恵の遺のにを置いた。
そして静かに言った。
「もう、誰にも逃げたなんて言わせないからね」
その言葉だけが、い沈黙の終わりを告げていた。
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