"2億円の幽霊屋敷で、腹ぺこの悪霊を雇いました" 第9話
唐揚げ2個じゃりない
約束の3、誠司から見をしたいと連絡があった。客が入って帰るところも見ておいてほしくて、閉の30分を指定した。朔が伝おうかと聞いた。
「ってるだけでいい。痛いかと聞かれたら、僕をちらっと見て。まだ簡単に抑えられるとわせたい。当のに、よそから誰か呼ばれても困るし」
「芝居するならを取るぞ」
「唐揚げ2個」
「りない。この、斗が言ってた。俺みたいなのが抱きしめてくれって頼むと、配信で受けるんだと」
「あいつの配信、見すぎ」
「その言しか聞いてない」
「唐揚げもるか聞いといて」
が暮れ、誠司と怜がをくぐった。朔は縁側の柱にもたれ、提灯を元に置くと、づいた僕の袖をつまんだ。
「ちょっと痛い。、抱きしめて」
通りかかった斗がスマホを落としかけた。撮ってと声でせかす客がいる。常連の1が子から顔をし、パスを買えばもう度見られるかと聞いた。腕を回した途端、笑えなくなった。を2枚越しても背のたさが分かる。れの敷居もかすかに赤い。
誠司は別のコートを着ていたが、を入れている所は同じだった。芝居が終わるまで待つつもりだった僕は、斗に配信を止めてもらい、客をのほうへ案内した。
「久世さん。見だけならタダですけど、営業の邪魔をするなら話は別ですよ」
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「どこまで耐えられるか、見ただけだ」
肩にかかった朔のはえきり、もう力がない。論はやめ、誠司がをまたいでから、くなった分は客に返する、細は賭けのあとで、と伝えた。
最にる怜に、何を見たかと聞いた。怜はれを振り返った。
「悪霊が悪さをしたときだけ陣が反応するって、に聞いてました」
「今、朔が何をしました?」
怜は答えず、をそっと閉めていった。
朔を部に連れ戻し、布団を持ってきた。ベッドに座った朔は、唐揚げはちゃんともらえるのかと聞いた。もちろん、抱きしめる分も報酬に入れていいと言ったのに、まだ袖をつまんでいる。
「朔。今度、本当に陣が解けて、どこへでもけるようになったら。ここにいたい?」
がゆるんだ。すのかとったら、つまんでしわになったところを、ゆっくり伸ばしていた。
「本当にけるようになったら、答える」