みかん小説
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"義妹が私の弁当に入れたものを、夫が食べた" 第8話

その表にもう迷いはなかった。

「刑事さん、先ほど警察署で私がお話ししたことは全て嘘です。申し訳ありませんでした」

史子さんはくをげ、真実を語り始めた。昨の夜結が容器を渡し、千佳さんが好きなだからお弁当に使って欲しいと言われたこと。自分はを入れ替えたりしていないこと。

刑事はく頷き、調を取り直すことを告げた。史子さんは私の方を振り返り、「本当にごめんなさい。私がいせいであなたを危険な目に遭わせてしまった」と謝罪した。

私は首を横に振り、ただ起きた事実をごまかしたくなかっただけだと答えた。

ついに族の誰かが誰かの罪を被る連鎖が終わった。嘘で固められた防波堤は崩れり、真実だけが剥きしになった。結さんはたったで自分のしたことのさと向きわなければならないのだ。

也が退院したのは事件から5のことだった。アパートへ戻り、靴を脱ぐに也は玄関の靴箱のをじっと見つめてち尽くした。

そこには私が仕事へ持っていくはずだった弁当と也の弁当袋が並んで置かれていた所だ。今は警察が証拠品として回収したため何もない。

也は振り返り、ひどく疲れた顔で「ごめん。全部だ」と呟いた。

「結が今までおに言ってきたこと、俺がちゃんと聞いていれば……。

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昔からあいつはになりやすいからって俺が逃げていたから、おにを押し付けていたから、俺がおを殺すところだった」

夫のからたその言葉はたくかった。私は「殺されかけたのは也の方よ。過を語ってもがない。これからどうするかが事なんだよ」と也を促し、リビングへ入った。

午になり、担当刑事から話があった。結さんの供述が変わり始め、を別のものに入れ替えたことを認めたという。

ただ、それが体にどれほど危険なものかはらなかった、しお腹が痛くなる程度の嫌がらせのつもりだったと主張しているらしい。

しかし刑事の答えは徹だった。為の性は変わらず、何よりあの薬品は般な薬局で買えるものではなく、結さんが働いていた清掃会社の業務用の特殊な薬品の部である能性がいという。

計画に準備されたものだということだ。刑事は、に結さんとご族ので顔をわせる会を設けると付け加えた。どうしても説したいことがあると本が希望しているらしい。

話が切れ、也は「俺はもう騙されない。あいつが泣いてすがってきても俺はもう助けない。自分のしたことは自分で責任を取らせる」とはっきりした答えを告げた。

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夕方、史子さんからも話があり、の午自宅で結と会うことになったと伝えられた。史子さんは結の部の荷物を全部ダンボールにまとめたという。

「ここで泣いて許してしまったら、あの子はまた同じことを繰り返す。このにはあの子の居所はないってちゃんと伝えるつもりよ」

翌の午1半。私たちは史子さんのへ到着した。廊の端にはスーパーでもらってきたようなきめのダンボール箱がつ積みげられ、「ゆか」とかれている。

午2ちょうど。刑事に促されるようにして結さんが姿を現した。もたついたカーディガンを羽織り、髪はボサボサで化粧もしていない。らかに図にれな姿を作っていた。

結さんは史子さんを見てすがりつこうとしたが、史子さんは「そこに座りなさい」とたく言い放った。結さんは廊に積まれたダンボール箱のに気づき、唇を震わせた。

刑事に促され、結さんは泣きじゃくりながら話し始めた。あの薬品は2ヶに辞めた清掃の仕事先から勝に持ち帰ったもので、おがなくて活が苦しく、自殺するために持っていたのだという。

しかし族会議で自分が追いされるとい込み、千佳さんをしだけお腹痛くさせて会議に来られないようにしようとパニックになってお弁当の調料に入れたのだと主張した。

今には結さんの激しい泣き声だけが響き渡った。

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