"義妹が私の弁当に入れたものを、夫が食べた" 第4話
「あなたがべたから今回は私じゃなかった。でももし結さんが持ってきたものが原因だとしたら、私は何もらずにそれをべていたんだよ。それを何かの違いで済ませて、また同じことが起きたらどうするの?」
也は何も答えられなかった。ただ点滴の管が繋がったをきつく握りしめ、線を逸らすだけだった。
「ご自宅の確認と結さんへの事聴取をめさせていただきます」
刑事が事務な調で告げたその言葉は、松原が抱えてきた見えない腫瘍に、ついにメスが入ったことをしていた。
也の病に刑事を残し、私と史子さんは警察両で史子さんの自宅へ向かった。
史子さんはキッチンの調料棚の端から、さなプラスチック容器を取りした。のひらに収まるほどの、どこにでも売っていそうな透な容器だった。にはっぽい末が分のほど残っている。
同した鑑識の警察官が袋をしたで慎にそれを受け取り、透な証拠袋に入れた。
「お義母さん、結さんはこれを持ってきた、何と言っていたんですか?」
私が尋ねると、史子さんはげに線を彷徨わせた。結さんは、史子さんが私のために弁当を作ることをっていたという。
「昨の夜これを持ってきてくれて。結は『これ、千佳さんが好きだって言ってただから使って』って言ったのよ。
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だから私、あの子が千佳さんのためにわざわざ買ってきてくれたんだとって……」
私は黙って史子さんの言葉を聞いていた。胸の奥で、たいパズルの片がカチリとはまる音がした。
私は結さんとで事にったことなど度もない。好みの付けや好きな調料の話をした記憶も全くない。結さんはなぜ、私がそのを好きだと言ったのだろうか。
理由はつしかない。史子さんに、確実に千佳の弁当にだけそれを使わせるためだ。
証拠品の回収を終え、私たちが再び病院へ戻ったのは午6を回った頃だった。也の病のドアをけると、から甲い泣き声が聞こえた。
「お兄ちゃん丈夫?んじゃうかとった!」
ベッドの脇で、結さんが也の腕にすがりついて泣いていた。也は困ったような顔をしながらも、空いている方ので妹の肩を撫でていた。
私たちの姿に気づいた結さんが、弾かれたように振り返った。赤く腫らした目では私を睨みつけ、ツカツカと歩み寄ってきた。
「千佳さん、警察に何を言ったの!私に警察から話がかかってきたのよ!」
病に響くきな声だった。私はドアを静かに閉め、周囲に声が漏れないようにしてから、也が倒れた状況とお弁当の話をしただけだと答えた。
「ただの調料よ!スーパーの特売で買った普通の末だし、お母さんがのものと違えて入れたか、古くなって腐ってただけでしょう!」
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結さんは史子さんを指差し、声を荒げた。史子さんは肩をすくめ、オロオロと線を泳がせている。
「私を犯扱いする気?お母さんまで千佳さんの方をするの!」
結さんの叫び声に、也がベッドからを乗りした。誰もそんなこと言っていないと妹をなだめ、その線をすぐに私に向けた。
「千佳が警察にげさなこと言うからだ。結が毒なんか持ってくるわけないだろう。ただの当たりか材が傷んでただけだって、警察に訂正してくれよ」
自分が救急で運ばれ胃を洗浄されて苦しんだというのに、也はまだ現実から目を背けようとしていた。妹を庇うことで、族の波をてないという自分の役割を守ろうとしているのだ。
「訂正はしません。お医者さんが通常の毒ではないと言ったのは事実です」
私がはっきりと告げると、結さんがで笑うような音をてた。
「やっぱりね。千佳さん、これを実に私を族から追いしたいんでしょう。お母さんののキャッシュカード、あなたが取りげたんでしょう!」
結さんのから、全く別の問題がびした。也が驚いたように私と結さんを交互に見る。
数ヶのことだ。史子さんの座から自然な引きしが続いていることに気づき、で確認すると結さんが約束以の額を勝に引きしていたことが発覚した。