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"義妹が私の弁当に入れたものを、夫が食べた" 第2話

そして「私じゃない、そんなもの入れていない」と否定するはずだ。私はそれを聞いてしたかった。族のから何かの違いだと言ってもらいたかった。

でも、もしそうしてしまったら。史子さんが転して、自宅に残っているかもしれない材や調料を捨ててしまったらどうなる。

族のだけでただの毒だったと結論づけ、事実を曖昧にしてしまったら。

薬局での事務の経験から、私はっている。違を「たぶん丈夫だろう」と内だけで処理してはいけない。

しでも危険をじたら、然るべき順で客観な事実を確認しなければならない。族だからこそ、勝に事実を作ってはいけないのだ。

私は史子さんの連絡先を閉じ、別の番号をタップした。

「もしもし。警察ですか?夫が救急搬送されました。事に害な物質が混入していた能性があると言われています。問題の弁当は今ここにあります」

話の警察官が、緊迫した声で所と状況を尋ねてくる。横で聞いていた田さんが目を丸くして私を見た。

「お、奥さん、警察を呼んだんですか?」

内が作った弁当を真っ先に警察に引き渡す。それはつまり、族を疑う為にならない。

「ええ、呼びました。原因が何であれ也は倒れました。そして本来あの弁当をべるはずだったのは私です」

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何が入っていたのか、族の推測ではなくきちんと警察に確認してもらいます。私は田さんをまっすぐに見つめ返した。がかすかに震えていた。

私が警察を呼んだことで、松原という穏やかな族の形はもう度と元には戻らないかもしれない。それでも、この弁当を持ち帰ってに流すことはできなかった。

10分、救急来の待に制警察官と私の刑事が到着した。刑事は警察帳を提示し、静かな声で私に尋ねた。

「松原也さんの奥様ですね。状況を伺えますか?そしてそのお弁当を拝見できますか?」

私は頷き、田さんからビニール袋を受け取って刑事のに差しした。今朝、姑が私のために作ってくれた弁当を夫が違えて持っていった経緯を簡潔に伝える。

刑事の目がわずかに鋭くなった。弁当は警察のに渡った。もう戻りはできない。

処置のい扉は閉ざされたままだった。廊の子で、私は私の刑事からの質問に答えていた。也の齢、基礎疾患の無、今朝の様子。

「なるほど。お義母様が奥様のために作り、それを旦様が誤って持ちしたと。そのお義母様にはすでにご連絡を?」

刑事が帳から顔をげて尋ねた。私は首を横に振った。もし毒だとしても、史子さんが混乱するとったからだ。

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刑事は懸命な判断だと同したが、弁当の作成や使用した材について急に確認する必があるという。私は頷き、スマートフォンを取りした。

発信ボタンを押し、に当てた。「千佳さん、お仕事じゃないの?」と、いつも通りの穏やかな史子さんの声が聞こえた。

私はきく息を吸い、事実だけをく伝えた。

「お義母さん、驚かないで聞いてください。也が今、病院に運ばれました。お昼ご飯をべた直に倒れたんです」

「お昼って……私のお弁当!?」

史子さんの声がひっくり返った。也が違えて持っていったことを説すると、話の向こうでガチャンと何かが落ちる音がした。

すぐにくという史子さんに気をつけて来るよう伝え、私は刑事の顔をちらりと見て言葉を続けた。

「病院には警察の方も来ています。お弁当に何らかの害な物質が入っていた能性があると、お医者さんが言っているからです」

話で史子さんが息を呑んだ。そのまま通話は切れ、私はスマートフォンをバッグにしまった。

30分、史子さんはタクシーから転がりるようにして待に駆け込んできた。顔は真っ青で髪もし乱れている。私を見つけるなり、すがりつくように肩を掴んできた。

命に別状はないと伝えると、史子さんはそのにへたり込みそうになり、ポロポロと涙をこぼし始めた。

「私が作ったのよ。千佳さんのために朝く起きて……古いものなんて何つ使ってないのに!」

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