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"深夜零時、本妻へ捧げた告発" 第12話

「の誇張? 性格の致? よくそのような破廉恥な弁がにできたものですね。柴崎兼氏が瀬尾様に対してった為は、単なる分詐称の枠を遥かに逸脱しています」

藤原弁護士は冊目のファイルをき、カラーコピーされた証拠類をテーブルの央に滑らせた。 「まず点目。これは柴崎兼氏が所持していた、精巧に偽造された『国民健康保険被保険者証』のコピー、および警庁への鑑定照会です。『相原蓮、平成まれ』と印字されたこの偽造カードは、精巧なプラスチック印字技術を用いて作成されており、刑法第百条の印公文偽造罪、および第百条の偽造公文使罪を確に構成します」

兼の体が、ビクリとねた。

「柴崎氏は、この偽造公文を提示することによって、瀬尾様に『代独の男性であり、将来な婚姻が能である』と固に誤信させました。瀬尾様が齢な観点から『既婚者や遊び目の交際であれば切関係を持たない』とねて言していた事実、そして柴崎氏がそれに対して『結婚を見据えて誠実に付きう』と返答していた事実は、提済みのLINEトークログ千百通、ならびに通話録音データによって完全に証されております」

藤原弁護士の徹な指摘は止まらない。

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「最裁判所の判例を引くまでもなく、既婚の事実を積極に隠蔽し、かつ分証の偽造というな欺罔段を用いて女性と肉体関係を結ぶ為は、な悪に基づく貞操権の侵害であり、過の裁判例における慰謝料の算定基準を幅に引きげる因となります。当方としては、瀬尾様に対する慰謝料として百万円を括で請求いたします。これに異論の余はありません」

兼の代理弁護士は、額にじっとりと汗を滲ませ、兼の顔を横目で見た。兼はを向いたまま、爪を皮膚にい込ませて震えている。代理自、偽造公文のなど事に聞かされていなかったのだろう。

「そ、その件につきましては……刑事告訴を見送っていただけるのであれば、定の額での解を検討する用はございますが……しかし、百万円というのは余りにも過で……」

「過ではありません。むしろ慈い提案です」 藤原弁護士は淡々と告げ、冊目のファイルを元に引き寄せた。 「なぜなら、もしこの件が法廷へ持ち込まれ、あるいは捜査関のに渡った、柴崎氏が失うのは百万円どころの騒ぎではないからです。……違いますか、柴崎兼さん」

兼が、怯えたように顔をげた。その唇はに変していた。

「点目。柴崎智恵様との婚姻関係における責性、ならびに財産分与についてです」

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藤原弁護士がファイルをく。 「柴崎氏はにわたり、与座とは別に、正な裏資産を形成し隠匿してきました。その全容がこちらです」

机のに並べられたのは、複数の座の取引細、そして法登記簿謄本だった。 「埼玉県潮に登記されたペーパーカンパニー『限会社ネクストフロンティア』。代表取締役は、柴崎氏の学代の輩名義となっておりますが、実質な支配者および資移の管理者が柴崎兼氏本であることは、押収された通帳の暗証番号メモ、パソコン内の送履歴、および輩氏からの陳述によって完全に裏付けが取れております」

兼の喉から、ヒッとい鳴のような呼気が漏れた。

「柴崎氏は、勤務先である『都プレシジョン株式会社』における営業統括部補佐の権限を乱用し、過にわたり、販売促費や展示会設営費の名目で、このネクストフロンティア社に対して架空の業務委託費を発注し続けていました。その総額は、確認できたものだけで千百万円にります」

「な……っ」 兼の代理弁護士が、子をガタッと鳴らして退した。 「し、柴崎さん! これは体どういうことですか!? こんな話、私は何も聞いていませんよ!」 兼は両でを抱え、獣のように呻くだけで、何も答えることができなかった。

「業務横領、背任、そして法税法違反」 藤原弁護士の宣告は、刑判決のように無慈だった。

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