"夫の親孝行は、私の持ち家でした" 第7話
このは、井がくて当たりが微妙?
誰のおかげで、の効いた清潔な部でタダ茶をめているとっているのか。
「お待たせしました。麦茶です」
トレイを運び、分のグラスをテーブルに置く。
美智子は礼のひと言も言わず、当然のようにグラスにを伸ばした。
「あ、お義姉さん。聞いてます? 居の取りのこと!」
「取り?」
私はあえて何もらない顔をして、首を傾げてみせた。
「ええ! 私たち、角部のバルコニーが広いほうがいいなってってて。ルーフバルコニーなら、週末にバーベキューもできるじゃないですか。浩の友達も呼べるし!」
浩も麦茶をみ干し、の端を拭いながらを乗りしてくる。
「そうそう! それでさ、兄貴。うちの今のアパート、ちょうど来末が契約更なんだよ。更料だけで賃ヶ分――万千円も取られるの馬鹿らしいだろ? だからさ、もう更しないで解約続きめちゃおうとうんだよね」
空気が、瞬だけ止まった。
私はグラスを持つ指先に識を集させた。
……解約続きをめる?
まだ居の契約どころか、売却の審査すら通っていないこの段階で、こいつらは退の段取りをつけているのか。
「浩、もう産に言ったのか?」
修がしだけ焦ったようにを挟む。
だが、その表にい否定のはない。
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むしろ、弟に頼りにされている自分に陶酔しているような、気の悪い誇らしさが滲んでいた。
「来週には管理会社に話するつもり。どうせ来にはあのマンションにみんなで引っ越すんだろ? 浮いた更料と敷の戻りでさ、居用のデカいソファー買おうぜって美智子と話しててさあ!」
「ちょっと、浩さん」
私は静かに、だが全員のに届く確な声で割り込んだ。
リビングの線が、斉に私に集まる。
子がそうに眉をひそめた。
「何よ、真由美さん。若い者同士が楽しそうに話してるのに、を差さないでちょうだい」
「を差すつもりはありません。ただ、確認したいだけです」
私は美智子と浩の顔をまっすぐに見据えた。
「浩さんたちの今のおまいを解約して、居に引っ越してこられるということは……購入資のや、諸経費、毎の管理費や修繕積は、おいくら負担される予定なんですか?」
テーブルのが、を打ったように静まり返った。
美智子の顔から、さっきまでの能気な笑みが綺麗に抜け落ちる。
浩は目を丸くし、ポカンとをけた。
「……は? ?」
「ええ。購入費用と維持費の負担割のお話です。浩さんご夫婦も緒に暮らすのであれば、当然、相応の費用分担が発しますよね?」
美智子が信じられないものを見るような目で、隣の夫と義母を交互に見つめた。
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「ちょ、ちょっと待ってくださいよお義姉さん! 私たち、兄貴に『族みんなでしい広いにもう』って言われて誘われたんですよ? なんで私たちがを払わなきゃいけないんですか?」
「そうだよ!」
浩が嫌そうに声を荒らげ、テーブルをバンと叩いた。
「うちは今、俺の仕事が定でがないから、兄貴が『男の俺が全部面倒見てやるからしろ』って言ってくれたんだろ! なあ、兄貴!?」
修が気まずそうに線を泳がせ、咳払いを繰り返す。
すかさず、子が鬼の首を取ったように私を睨みつけてきた。
「真由美さん! あなた、本当にどこまでがめついの!?」
子はちがり、震える指を私に突きつけた。
「浩は修の事な弟なのよ! 弟が困っているにを差し伸べるのが、兄としての、男としての務めでしょうが! 内からを取ろうだなんて、浅ましいにもほどがあるわ!」
「浅ましい、ですか」
私は眉ひとつかさず、子の罵声を徹に受け止めた。
りなど湧いてこない。
湧いてくるのは、この寄虫たちの構造に対する純粋な軽蔑だけだ。
「族だから助けう、というのは結構です。ですが、無償でみ続けるということは、浩さんたちの活費や居費を、すべて修さんが肩代わりするということですね?」
「当たりだろ! 兄弟なんだから!」
浩がふんぞり返って言い放つ。
その横で、美智子も勝ち誇ったように顎をげた。