"19歳で相続した呪われた屋敷" 第6話
ほどのページに差し掛かった。
それまでの表や数字が、自然に消え失せていた。
ページの央に、父親の若い頃の跡で、たったつの名が記されていた。
そのに、付がある。
さらにそのに、つの単語が並んでいた。
納にて発見。
次のページをめくった。
そこには、何もかれていなかった。
さらに次のページをく。
別の名、別の、そして別のつの単語があった。
井戸にて発見。
しずは、無言でページをめくった。
松林にて発見。
馬の裏にて発見。
計でつの名があった。
どれつとして、最の名はなかった。
そして、どの名のにも、同じい記録が添えられていた。
彼女は、それを度読んだ。
そして度目に、目を凝らした。
親指でそのページを押さえたまま、彼女は両をテーブルのに平らに置いた。
敷居のところに、いつのにか犬が座っていた。
音もなく部に入り込んできたその獣は、微だにせず彼女を見つめていた。
しずは、蝋燭をに取った。
納から持ってきていたさなバールを掴んだ。
ので自分に言い聞かせた通りの、囲炉裏のから距を測った。
、、。
そして、継ぎ目にバールの刃を差し込んだ。
古びた釘は、のを経て抵抗を失いかけていた。
それでも、最初のうちはい属の鳴をげた。
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軋み、そして気に浮きがった。
枚目、枚目、そして枚目。
蝋燭のが、の暗がりへとく差し込んだ。
のにあったのは、ただのではなかった。
それは、段だった。
狭く、職ので丹に積みげられたの階段が、まっすぐへと続いていた。
しずは、すぐにはりなかった。
板を放し、階段の最段に蝋燭を置いた。
かりが照らししたのは、固く踏み固められた粘質の踊りだった。
その奥に、枚の板戸があった。
太い製の閂がかけられている。
しずは、を屈めて階段をった。
両でその古い閂を持ちげてした。
部は、驚くほど狭かった。
方の壁は乾いたで築かれ、井は彼女自の元であるの裏側だった。
棚のように突きたのっぱりに、つのものが綺麗に列に並べられていた。
女性用の、丁寧に折り畳まれた褪せたショール。
チェーンのちぎれた懐計。
階の窓辺にあったものと対をなす、同じひび割れた革のさな子供用のブーツ。
そして、紐で固く結ばれた、最製の角い錆びた箱。
しずは、その箱をに取った。
結ばれた麻紐を解いた。
には、何通かのと、父親の若い頃の跡でかれた折り畳まれたが枚入っていた。
蝋燭の細かなので、彼女はそのの文字を読みめた。
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それは、帳簿の記録よりもさらに々しい、つの告だった。
の旅たち。
つの季節。
そして、自分ので掘ったわけではない、すでにそこにあったつの墓穴。
そのの空を作ったのは、彼女の父親ではなかった。
もっと昔、最がこの敷にみ始めるよりものことだ。
あるいは、このの片隅を隠れ蓑として利用した、別の男の仕業だった。
最の々は、元来数がなかった。
とも交わろうとしない静かな族だったため、その所は誰にも気づかれることがなかったのだ。
彼女の父親は、若い頃にこの隠し部を発見した。
そのを板で塞ぎ、きている誰にもそのことを語らなかった。
そしていつのか、誰かがこの真実にたどり着くようにと、このをき残したのである。
の番には、まだ黒々としたインクでこうかれていた。
彼らの名を呼ぶことは、が族の名を汚すことだった。許してくれ。
しずは、を膝に置いたまま、階段の底にじっと座り込んだ。
目はを帯びていたが、涙は筋もこぼれなかった。
あのがを殺したわけではない。
あの老の言葉のが、ようやく彼女には理解できた。
父親の苦悩が、痛いほど胸に突き刺さった。
そして同に、彼女は確信した。
この秘密をみした男、あるいはその隠蔽によって利益を得ていた者が、まだこの世界のどこかにきているのだということ。
これほどまでに周到に隠された秘密が、世代にわたる最の名誉を奪い続けたのだ。