"月3万で罵られる妻と、私の会社から50万貰う秘書" 第4話
そして、毎末。 ATM:30,000円。
血の気が、気に引いていくのが分かった。 の末端が、急速にたくなっていく。
……そういうことだったのか。
夫が毎威張り散らし、「俺の稼ぎでこのを建ててやった」「俺がローンを払ってやってるから、おはをしのげるんだ」と豪語していた、あの世代宅の宅ローン。
半分以を払っていたのは、私だった。 私の名義で計された、役員報酬だった。
そして、夫が「俺の遣いから恵んでやっている」と偉そうに投げてよこしていたあの万円は―― 私自の座から、私自の報酬から引きされた、ただの残りカスだったのだ。
『根のあるにタダでまわせてもらって、たかだか分の飯すら万でやりくりできないのか?』
昨夜の夫の言葉が、の奥でリフレインする。
「……っ」
笑いが込みげてきた。 りを超えて、喉の奥から乾いた笑いが漏れそうになり、私は必に唇を噛んだ。 滲んだ血のが、のに広がる。
私は寄虫なんかじゃなかった。 夫の稼ぎにぶらがる、無能な主妇なんかじゃなかった。
私は、自分ので自分の首を絞められ、自分ので夫のプライドを肥え太らせ、自分のでの料を払わされていたのだ。
「様……? ご気分が優れませんか?」
配そうに顔を覗き込む員に、私はゆっくりと首を振った。
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「いいえ、丈夫です。……この座の暗証番号の変更と、Webバンキングの止、それから、夫の持っているキャッシュカードの失効続きをお願いします」
声は、自分でも驚くほどく、たかった。
「今すぐ、やってください」
そのの夕方。 仕事を終えて帰宅した夫は、リビングに入るなりネクタイを乱暴に緩めた。
「おい、真由。夕飯はまだか。今は都企画の役員会で疲れてるんだ」
ソファにふんぞり返る夫のに、私はで発してもらった取引細の束を、音もなく置いた。
夫は眉をひそめ、類に目を落とした。 その瞬、瞳の奥に微かな揺がったのを、私は見逃さなかった。
「……なんだこれ」
「私の座の、過分の記録よ」
私は夫の正面にち、真っ直ぐにその目を見据えた。
「エム・クリエイティブは休眠していなかった。私には毎万円の役員報酬がていて、そこからこのの宅ローンが毎万千円、引き落とされていた。……これ、どういうこと?」
夫の頬の筋肉が、わずかに引きつった。 だが、彼はすぐに嘲るような笑みを浮かべ、類を指先で弾いた。
「なんだ、そんなことか。騒ぎするから何かとえば」
「そんなこと?」
「おもこのにんでるだろうが」
夫は平然と言い放った。 悪びれる様子など、微もない。
「名義の役員報酬を世帯の座に回して、宅ローンと固定資産税に充てる。
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節税対策として世じゃ当たりにやってることだ。おだってこの適なにんで、その恩恵を受けてるんだろ? 文句を言われる筋いはないな」
「じゃあ、どうして隠していたの? どうして私に『俺が養ってやってる』『おは無能だ』と言い続けたの?」
「おに話したところで理解できるか!」 夫は逆ギレするように声を荒らげた。
「おみたいな世らずにを持たせたらろくなことにならないから、俺が管理してやってたんじゃないか! 謝されるならともかく、棒扱いする気か? あぁ!?」
喉の奥が震えた。 涙はなかった。ただ、目のにいる男が、完全に別のき物に見えた。
自分を正当化するためなら、どんな嘘でも息をするように吐く。 妻の自尊を徹底に踏みにじり、無力を植え付けることで、と都のいい政婦の役割を同に搾取し続けてきたのだ。
「もういいわ」
私が静かに呟くと、夫はで笑った。
「分かればいいんだよ。くだらない詮索はやめて、く飯の支度をしろ。今夜は母さんも寿司がべたいって言ってたぞ」
夫は類を適当に机の端へ放り投げ、階へとがっていった。
私はかない指先で、スマートフォンを操作した。 ネットで検索した、企業法務と婚問題にい女性弁護士の事務所。 の午に、法律相談の予約を入れた。
『様。代表取締役として登記されている以、実質な経営に関わっていなかったとしても、対な責任はすべてあなたにりかかります。