"月3万で罵られる妻と、私の会社から50万貰う秘書" 第3話
法務局の証発窓は、朝から司法士やスーツ姿のビジネスマンで混みっていた。 理券を握りしめる私のは、汗で湿っていた。
械に会社の商号と本所を入力し、数料を支払う。 数分、窓から呼びされ、渡された枚の青い透かしが入った。
『履歴事項全部証』
震える指で、文字を追った。
商号:株式会社エム・クリエイティブ 会社成の:令 役員に関する事項: 【取締役】真由 【代表取締役】真由
そのに、目を凝らす。 「解散」の文字も、「休眠」の記録も、どこにもなかった。
会社は――きている。 、度も止まることなく。
そして、その全責任を負う唯の代表者は、私、真由のままだった。
「……嘘でしょう」
声が漏れそうになり、私はで元を押さえた。 喉の奥から、せりがってくる吐き気を必にみ込む。
んだはずの私の会社が、ずっとし続けている。 そして、夫はその会社を使い、に毎万円を支払い続けている。
私は法務局のロビーのベンチに倒れ込むように座り、バッグからスマートフォンを取りした。 、会社を作った際に設定した、エム・クリエイティブ専用のGoogleアカウント。
夫に管理を奪われてから、度もログインしていなかった。 パスワードの再設定を試みる。
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予備の連絡先アドレスは、私の私用携帯番号のままになっていた。
認証コードが届き、パスワードをきする。 受信トレイがいた瞬、私の目のが真っになった。
未読メールの。 その送信元のくは、税理士事務所と、そして――「都企画株式会社」。
検索窓に、恐る恐る「佐伯莉奈」と打ち込んだ。
ヒットしたのは、毎付けで送信されている与細のPDFファイルだった。
『受取:佐伯莉奈』 『基本:500,000円』 『業務委託・営業支援当含む』
本当に、万払われていた。 私の名義の会社から。 私が毎、百円単位のもやしや豚こま肉の値段を気にしながらパートで埋めわせをしている横で。
だが、私の震える指がスクロールを止めたのは、そのファイルのにあった、別の類だった。
『役員報酬支払細』
支対象者の欄に、印字されていた名。
真由。 総支額:300,000円。
……は? どういうこと?
万円? 私が、毎、万円を受け取っている?
のの歯が、音をてて狂っていくようだった。
私が役員報酬を受け取っている? 度だって、そんなをにしたことはない。 毎、夫から渡しされるのは、封筒に入った使い古しの千円札枚だけだ。 「これで分の費と用品をやりくりしろ」と、施しのように投げ与えられる万円だけだ。
じゃあ、この差額の万円は、体どこへ消えている?
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細の振込先指定座を見る。 そこには、私が結婚に作り、会社設に資本の受け皿として使った、埼玉りそなの古い普通預座の番号が記載されていた。
あの通帳もキャッシュカードも、、夫に「会社の経理処理で必だから」と預けたきりだった。
私は法務局をびし、そのままの支へと向かった。
「あの……通帳と印鑑を紛失してしまいまして。現の残と、過分の取引推移を確認したいのですが」
窓の員に、運転免許証とマイナンバーカードを差しす。 員は私の張り詰めた表に気づいたのか、すぐに類を用してくれた。
改印続きと、キャッシュカードの再発続き。 そして、過の取引細の照会。
待スペースのソファに座り、私は祈るように両を組んでいた。 のが、汗ばんだ首筋を容赦なくやしていく。
「様、お待たせいたしました。直分のお取引細になります」
差しされたみのあるA4の帳票を受け取った。 インクの匂いがするその面を、端から指でなぞる。
毎。 振込:カ)エム・クリエイティブ 300,000円。 (所得税・社会保険料等控除:約248,000円)
入っている。 違いなく、毎私の座に着している。
だが、その直の付に刻まれた記録を見て、私は息を呑んだ。
毎。
座振替:ジュウタクローン(ナカムラシュウイチ) 148,000円。
毎。 振込:ナカムラシュウイチ(セイカツヒ) 70,000円。