みかん小説
本棚

"「産めない」と婚約破棄された私が、52歳の夫の双子を授かったら" 第13話

の朝ごはん

夜の3、娘が目を覚ました。

私は抱いてリビングを歩いた。寝から浩さんのいびきが聞こえていた。

娘は泣きやみ、寝着の襟をさなでつかんだ。ほどこうとすると眉を寄せるので、そのままにした。

窓には、娘を抱く私が映っていた。

28歳のころ、勤務先から段ボールを持ち帰った夜にも、同じように窓に映った自分を見た。

あのときは、誰かと暮らすことをもう望んではいけない気がしていた。検査結果を見せるたび、相の返事を待つが怖かった。

今も、言われた言葉を忘れたわけではない。

ただ、毎朝いすことはなくなった。

寝の扉がいた。

浩さんが髪を乱したままてきた。

「どうして起こさなかったの」

「よく寝ていたから」

「交代しよう」

娘を渡すと、がへの字になった。彼は慌てて抱き直した。

「丈夫。お父さんだよ」

私はソファへ座った。

53歳になった夫が、眠そうな目で娘の顔を覗いていた。

「悔してます?」

「何を?」

「私と結婚したこと」

彼は私を見た。

「午3に、その質問?」

「聞いてみたくなって」

彼は娘を見て、息子の寝ているベッドにも目をやった。

「悔する暇がないね」

私は笑った。

彼は続けた。

「でも、帰って誰もいないに戻りたいとはわないよ」

娘が声をげた。抱く腕の位置が変わったのが気に入らなかったらしい。

広告

彼はすぐに私を見た。

「どうしよう。泣きそう」

「お父さんだよって、さっき言ったでしょう」

「それで納得してくれたら、助かるんだけど」

私がちがるに、息子も泣きだした。

で顔を見わせ、私は息子を抱いた。そこからは、話す余裕がなかった。

娘が眠ると息子がぐずり、息子を寝かせるころに娘が目をけた。

ようやくとも眠ったとき、窓のがみ始めていた。

浩さんがソファに座った。私は隣に腰をろした。

「お腹、すいた?」

「し」

「うどんにしようか」

私は彼を見た。

「作れます?」

「教えてくれれば」

で台所へ入った。私がだしを用し、彼が青菜を洗った。

切った青菜を見て、私はし笑った。最初に作ってくれた煮物と同じで、ずいぶんきかった。

「もうしくしてください」

「このくらい?」

「それで」

鍋が温まるころ、美咲さんが2階からりてきた。

「晩、寝られなかったんですか」

「弟と妹が、交代で呼ぶので」

彼女は欠伸をし、ベビーベッドを覗いた。

「私、帰るんですよね」

浩さんが頷いた。

「そうだったな」

彼女はを見たまま、し考えた。

「あと2、休みを延ばせるか聞いてみようかな」

私は器をした。

「無理はしないでね」

「聞くだけです」

彼女は子に座り、スマートフォンを置いた。

母も朝から来てくれる予定だった。母の分は来てから作ることにして、まず3分を盛った。

べると、しがかった。

浩さんが私の顔を見た。

「い?」

「し」

「次は、もうちょっとす」

美咲さんが顔をげた。

「次も、お父さんが作るんだ」

「作るよ」

彼女はもうべた。

「じゃあ、次もべます」

浩さんが笑った。

べ終えるに、息子がさく声をした。3とも箸を止めてそちらを見たが、そのまま眠ったので、また事に戻った。

流しには哺乳瓶が並び、洗濯籠はいっぱいだった。母が来たら、度眠らせてもらおうとった。

私は残りのうどんをべた。

今も、きっと忙しい。

美咲さんがお茶を注ぎ、浩さんが洗い物を始めた。

私は子どもたちの顔を確かめ、窓のカーテンをけた。

― 完 ―

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: