"介護を奪われた私へ「お母さん、やっと会えた」" 第12話
古い田舎の親族社会です。 夫が事に親戚に話をかけ、「妻が倫して逃げた」「遺産を狙ってごねている」と吹き込んでいたのはでした。
私は畳のに静かに正座し、く礼しました。
「正男叔父様、皆様。本はお父様の遺品理とお聞きし、参りました。ですが、先ほど浩司さんがお話しされたことには、な事実誤認がございます。いえ、な嘘が含まれています」
「嘘だと!? てめえ、親族ので俺を侮辱する気か!」 夫が詰め寄ろうとするのを、恵子さんが両を広げて遮りました。
「お兄ちゃん、座りなさいよ!」 恵子さんは持ってきたきな布袋から、ドサリとい音をてて『何か』をテーブルのに叩きつけました。
冊の、みのある黒いノート。 そして、クリアファイルに綴じられた分い領収と公類の束でした。
「叔父さん、これを見てください」 恵子さんがノートを正男叔父さんのに押ししました。
「これは何だね?」 「由美さんがこの、千百、も欠かさず記録し続けたお父さんの介護誌です。毎の体温、事量、排泄の記録、そしてかかった費用のすべての領収です」
正男叔父さんは眉をひそめ、訝しげに冊目をに取りました。 頁をめくる叔父さんの指が、数秒でピタリと止まりました。
そこには、介護保険の自己負担、オムツや清拭タオルの購入レシート、訪問護の別細が、然と貼り付けられていました。
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そしてすべての支払元として記されているのは、義父の受座と、私の個名義のゆうちょの通帳でした。
「お兄ちゃんは親戚に、『自分が自腹を切って最の護を受けさせた』と言っていたそうですね」 恵子さんはたい声で畳みかけました。 「でも、お兄ちゃんがこのに毎入れていたのは、たった万円の費だけです。それすら、自分の酒代やゴルフ代でりなくなれば由美さんにせびっていた。お父さんの介護費用に、お兄ちゃんの料からたおは円もありません」
「な……そ、それは活費のからやりくりして……」 夫が顔を真っ赤にして弁解しようとしました。
「やりくり? じゃあお兄ちゃん、お父さんの介護度はいくつだった? 担当のケアマネジャーさんのフルネームは? お父さんが毎朝んでいた血圧の薬の名を言ってみてよ!」
「そ、そんな細かいこと、いちいち覚えてるわけないだろ!」
「覚えてないんじゃない、ろうともしなかったのよ!」 恵子さんの鋭い声が、に響き渡りました。 「叔父さん、さっきケアマネジャーの坂本さんに話で確認しました。お父さんが倒れてからの、面談やケアプランの作成会議は計回以われましたが、お兄ちゃんが席したのは最初のたったの回だけです。あとのすべては、由美さんがで対応していました」
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親戚の叔母たちが、ざわざわと顔を見わせ始めました。 「まあ……浩司さん、あんなに自分がてるって言ってたのに……」 「そういえば、病院のお見いでも浩司さんの姿は見かけなかったわね……」
空気が、気に反転していきました。
「だ、だから何なんだよ!」 夫が逃げを失い、机をバンと叩いてちがりました。 「介護の愚痴ならで聞く! 問題は、由美が男を作って勝にてったことだろ! 俺と美と蓮の庭を壊したのはこいつだ!」
「浩司さん」 私は静かに顔をげ、夫の目をまっすぐに見据えました。 「美さんとは、お義父さんがくなる何からお付きいされていたのですか?」
夫の呼吸が止まりました。
「お義父さんが昨の、肺炎をこじらせての境を彷徨っていた夜。私で病院の廊で震えながら点滴を見守っていたあの夜、あなたは何をしていましたか?」
私は鞄から、あの夫の古いタブレットから撮し、プリントアウトしておいた数枚の写真を取りしました。
「おい、やめろ……! すな!」 夫が血相を変えて類を奪い取ろうとびかかってきましたが、正男叔父さんが「浩司! 見苦しいぞ!」とし、私のからそのを受け取りました。
写真には、メッセージアプリの画面が々しく写しされていました。
『おじいさんの具はどう? もうくないんでしょう』 『医者からは今週がだと言われてる。