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"介護を奪われた私へ「お母さん、やっと会えた」" 第11話

に乗り込む直、階の窓から美が赤ん坊を抱いて、呆然とこちらを見ろしているのが見えました。 その姿は、かつてあので孤独に耐えていた、の私の姿と恐ろしいほどなって見えました。

をしてすぐ、私のスマートフォンがく鳴りました。

画面をくと、葵からのメッセージでした。

『由美ママ、今ね、学の指導で先に褒められたよ。「文章にがこもってる」って。由美ママのことをいた作文、コンクールにすことになったの!』

添付されていたのは、制姿の葵が、満面の笑みで賞状のような原稿用を掲げている写真でした。 背景には、青く澄み渡った初の空が広がっていました。

私は画面を胸に押し当て、く息を吸い込みました。

沼の嘘にまみれたあのと、に向かって真っ直ぐに歩きそうとしている女の世界。 そのつの狭で、私は自分のでっていました。

曜。 親族が集まるあの、夫が積みげてきたすべての嘘が、のに晒されることになります。 私はもう、逃げることも、黙って耐えることもしません。 義父が遺してくれた真実と、私自の尊厳を取り戻すために、私はあの所へ戻る覚悟を決めていました。

曜、つない初の青空が広がっていました。

懐かしいがのをくぐると、敷の奥に親戚たちのが数台まっていました。

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玄関の引き戸をけると、数までのあの饐えたゴミとっぽいの匂いは消え、代わりに量の線と防虫剤の匂いがを突きました。 夫が慌てて業者か誰かに頼んで、付け焼き刃の片付けをしたのはらかでした。

靴を脱いで廊にがると、仏のあるから、く苦しい話し声が漏れ聞こえてきました。

「……だから言ったんだ。兄貴の介護は、男である浩司が全部背負ってやってきたんだとな」

聞き覚えのある太い声でした。 くなった義父の弟であり、佐藤族ので最も発言力を持つ正男叔父さんでした。 代半ば、元教師の頑固で厳格なです。

「親族を代表して、浩司のこれまでの苦労には謝しなきゃならん。とをどうするかは、実質に親父を取った浩司の判断に任せるのが筋というものだ」

「叔父さん、本当にありがとうございます」 夫の、これ以なく猫撫で声を張りげた返答が聞こえました。 「僕も男として、親父の最期を取るまでは必でした。でも……まさかを過ぎた途端、由美がてってしまうなんていもしませんでしたよ。男ができたのか何なのか、急にたくなって……僕も蓮も、本当に途方に暮れていて」

私は引き戸のでち止まり、静かに息を吸い込みました。

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自分の貞と残虐な言をすべて覆い隠し、自分を劇の孝息子に仕てげる。 その浅ましさに、胸の奥からたいりが静かに満ちていくのをじました。

私の隣に並んでいた恵子さんが、さく頷いて、ピシャリとの襖をけ放ちました。

「お兄ちゃん。よくそんな嘘が、お父さんの仏でスラスラと言えるわね」

襖がいた瞬、部の空気が凍りつきました。

座に座っていた正男叔父さん、その隣の親戚の叔母たち、そして喪を着崩して座っていた夫が斉にこちらを振り返りました。 夫の目が私を捉えた瞬、ギョッと見かれ、顔の肉が引きつりました。

「け、恵子……! それに、由美……! お、どの面げてここに来たんだ!」 夫がちがり、鳴り散らしました。 「ここは佐藤の内の集まりだぞ! 男を作って勝にてった元嫁が、でがっていい所じゃない!」

「浩司、座りなさい」 正男叔父さんが々しく夫を制し、鏡の奥から私を厳しい目で見据えました。 「由美さん。おが兄貴の介護をよく伝ってくれたことには、親族同謝している。だが、夫婦のに何があったにせよ、の直にを捨てるような真似はできんな。ましてや、男である浩司の相続にを挟む筋いはないはずだが」

親戚の叔母たちも、腫れ物に触るような、軽蔑の混じった線を私に向けていました。

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