みかん小説
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"介護を奪われた私へ「お母さん、やっと会えた」" 第7話

『由美さん、体どういうことなの!? 今、どこにいるの? お兄ちゃんから昨の夜、とんでもない話がかかってきて……!』

「浩司さんから、ですか」

『ええ! 実のと建物を売却するから、至急、私の実印と印鑑証を郵送しろって! それだけじゃないの。由美さんが突然、男を作ってをてったから婚することになった、俺はしい女性と子供を迎えてをやり直すんだって……わけのわからないことをまくしてられて……!』

私は乾いた笑いがこぼれそうになるのを、辛うじて堪えました。 自分が若いと隠し子を連れ込んで私を追いしたくせに、親族に対しては「妻が男を作って逃げた」と平然と嘘を吹き込む。 どこまでも、あの男らしい保のやりでした。

「恵子さん、落ち着いて聞いてください」

私は努めて静かな声で言いました。

「私がをたのは事実です。でも、男を作ったなんて嘘です。の法が終わった翌、浩司さんは歳の女性と、もない赤ん坊をに連れてきました。私に婚届を突きつけて、子供を産めなかったおは族じゃない、今にていけと言ったのは、浩司さんの方です」

話の向こうが、完全に絶句しました。 い沈黙のあと、恵子さんの荒い息遣いだけが聞こえてきました。

『……嘘でしょ……? 赤ん坊……? お父さんがくなって、まだヶも経ってないのよ……!?』

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「本当です。そして、浩司さんはあのをリフォームしてむと言いながら、裏では産にの査定を頼んでいました。千百万円で更にして売り払い、駅のタワーマンションを買う資にするつもりです」

『……信じられない。何考えてるの、あいつ……!』

恵子さんの声が、りで震えていました。

『由美さん、今どこにいるの? 私、今からそっちにく。幹線に乗るわ。顔を見て話したいの。お願い、所を教えて』

私はし躊躇しましたが、義父の残したものを守るためには、恵子さんとの対話を避けて通ることはできませんでした。 私はウィークリーマンションの最寄り駅と、駅の喫茶の名を伝えました。

。 駅の古い喫茶の奥の席に、きなボストンバッグを元に置いた恵子さんが駆け込んできました。 髪を振り乱し、肩で息をしています。

私の姿を見つけると、恵子さんは駆け寄り、私のを取りました。

「由美さん……!」

そのはたくえ切っていました。 恵子さんは私のやつれた顔をじっと見つめ、目元を真っ赤に腫らしました。

「本当に……本当だったのね。さっき、幹線に乗るに浜松の駅から実に話したの。そしたら……本当に若い女がたわ。『浩司さんは今、お昼寝ですからかけ直してください』って、平然と言い放たれて……私、がおかしくなりそうだった……!」

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喫茶の員が運んできたおを気にみ干すと、恵子さんは震える指で額を押さえました。

「あいつ、私を騙そうとしてたんだわ。昨、元の産から私宛てに確認の類が届くはずになってたらしいの。でも、産から事に『相続全員の同が必ですので、妹様の本確認をさせていただきます』って私の携帯に直接話が入ったのよ。それで慌てたお兄ちゃんが、私に裏をわせろって脅すように話してきたの……!」

恵子さんの話によって、昨の夫のの裏側が鮮に見えてきました。

夫は美ので「俺が唯の跡取りだ」と見得を切り、産に乗り込みました。 しかし、法律は夫の都のいい妄通りにはきません。 義父が遺言を残していない以、民法の法定相続は、男である浩司と、女である恵子さんのです。 権利関係が確定していないを、男の独断で売却することなど、まともな産会社なら絶対に受け入れません。

産から「妹様の承諾と印鑑証がなければ、媒介契約すら結べません」と突き返された夫は、慌てて静岡の恵子さんに圧力をかけようとしたのでしょう。

「恵子さん」 私は鞄から、たい袋を取りしました。 「私の部に来ていただけますか。お見せしたいものがあります」

畳の狭い部に恵子さんを案内し、私はパイプ子を勧めました。

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