"夫の賞与を全額カットした私に残された離婚届" 第11話
「あなたは仕事すぎる」「男はそばにいて欲しいき物」「もうし庭に気を使いなさい」。
彼女は私に妻のあり方を教えている。
この事態は全て私のせいだと言っているのだ。
私が忙しすぎたから、私がすぎたから、私が優しくなかったから、私が妻としての本分を果たさなかったから。
だから修がったのは当然の報いであり、私が彼を追い詰めたのだと。
私は彼女の言葉を遮った。
「お義母さん」
私は真っ直ぐに問いただした。
「修がどこにいるか、っていますね」
話の向こうの呼吸音がピタリと止まった。
そして、非常にい、い沈黙。
波が途切れたかとうほどく、窓ので鳥が鳴く声が聞こえるほどく。
彼女はもう答えないだろうとったその、彼女はをいた。
声はさっきよりさらに軽く、ほとんど息の音だけのようだった。
「はるかさん、彼ももうよ。自分の考えがあるわ。あなたたち若いのことに、寄りはしできないの」
彼女は逃げるように言った。
「そういうことで用事があるから切るわね」
ツーツーツー。
彼女は逃げるようにく話を切った。
私が問い詰めるのを恐れるかのように。
私はスマホを握りしめたまま、子のでき1つできなかった。
窓のの陽が差し込み、デスクとあのさなサボテンを照らしている。
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とても温かいだが、私の体は震えていた。
全て分かった。
彼らは全員っていたのだ。
修の母親も、野にいる親戚たちも。
全員彼がることをっていて、いつかもっていて、彼の計画をっていた。
もしかすると彼らが共犯者なのかもしれない。
のあの話は状況を聞くためではなく、最初から私を非難し、汚を全て私に被せるためだった。
「浮気」「逆ギレ」。
彼女にはその言葉が必だった。
私を悪者にしてあげる必があったのだ。
そうすれば兄の脱は正義であり、いられたものであり、同に値するものになる。
そして母親の話は仲直りさせるためではなく、探りを入れるため。
私がどこまでっているかを確認するためだった。
そして「仕事すぎる」という言葉で、あらかじめ責任を私に押し付けるため。
万がで揉めた、「私はから忠告していた。あなたが直さなかったからだ」と言えるように。
あの族は、見事な台本のある芝居を打ったのだ。
1が悪者を演じ、もう1が善を演じる。
1が私を罵倒し、もう1が私を気遣うふりをする。
だが目は1つ。
修を、彼らから見て「ふさわしくない結婚」から無事脱させること。
そして私、神崎はるかは犠牲にされ、恥辱の柱に釘付けにされる悪党というわけだ。
私はスマホを画面をにしてデスクに伏せた。
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目を閉じると、を剥ぎ取られて通りに放りされたような覚に陥った。
りではない。
りは昨夜すでに燃え尽きた。
それは骨の髄から、の裏からいがってくるような寒気だった。
世界がっていて、私1だけがバカだったという寒気。
私は子にどれくらい座っていただろうか。
10分かもしれないし、1かもしれない。
野がノックして入ってきて言った。
「社、3からのプロジェクト会議が始まります」
その言葉で、私はに返った。
私は頷き、彼女を先にかせた。
ちがって洗面所にき、顔を洗い、メイクを直す。
鏡のの私は、真っ赤なリップに縁メガネ、糸乱れぬ髪で普段と何変わりないように見えた。
等だわ。
オフィスに戻り、ノートPCを持って会議へ向かおうとした。
メールソフトに着メールのポップアップがた。
差は英語のアルファベットで、そのろに私が見った会社名が続いている。
それはの提携プロジェクト。
ドイツのチップメーカーとの共同発プロジェクトだ。
このプロジェクトの初期の技術なすりわせ、アーキテクチャ設計、ベースとなるアルゴリズムは、全て修が1で担当していた。
メールをく。
本文は英語で、専用語とデータモデルがびっしりとかれていた。
はこうだ。
「貴社が先週提した技術案には、7つのコアアーキテクチャの欠陥がする。当社の技術チームが評価した結果、現案では契約で定められた性能指標を満たすことは能と判断した」