"存在しない306号室" 第13話
「……当の本教員による適切な判断、およびそのの事実確認の備により、尊い名の徒、ならびに作業員の方の命が失われるという痛ましい結果を招きましたこと、くお詫び申しげます」
の図で、全員が斉にくをげた。 カメラのフラッシュが斉に焚かれ、いが男たちの頂部を乱反射する。
形式通りの、美しい謝罪。 だが、そのに弁護士が読みげた面は、どこまでも徹で、保に満ちたものだった。
『なお、本件における損害賠償請求権につきましては、民法の除斥期であるが経過している能性がく、学法としての法責任の否につきましては、今の第者委員会の調査結果を待って精査いたします。当の田辺教諭の為につきましては、業務の過失とはいえ、個の独断専の側面がく――』
法責任はない。 効だ。 個の責任だ。
と何つ変わらない。 たちは今も、自分たちの組織と板を守るために、言葉の防波堤を築こうとしている。
「ふざけないで」
静まり返った記者席の最列から、声ががった。 藤原千元教諭だった。 彼女は元の類を握りしめ、檀へ向かって歩きした。 警備員が制止しようとするのをすり抜け、マイクのにつ。
「私は、学主任と教から『これ以騒ぎをきくするな』と命じられ、徒の捜索を打ち切られた当の担任です! 田辺先ひとりの責任ではありません! 野さんが証言した事実を揉み消し、警察に虚偽の報告を提した学全体の犯罪です!」
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会が騒然となった。 記者たちが斉にペンをらせ、シャッター音が嵐のように響く。
私は、ゆっくりとちがった。 胸のに、透なケースに入れた、姉の修学旅のしおりを抱きかかえて。
檀へ歩み寄る私の音に、子の田辺がビクッと肩をねさせた。 私は男の目のにち、にまみれたそのページを広げた。
「田辺先」
男は顔をげることができない。 ただ、膝ので震えるを固く握りしめている。
「姉はね、逃げたんじゃないんです。問題児でも、勝なでもなかった」
私はマイクを握り、会にいるすべての、そしてテレビカメラのレンズの向こうに向かって、姉が遺した文字を読みげた。
『先は確認したら戻るって言った。健太が、奥でが挟まれてるって言ってる。私たちで、見にってきます』
声が震えそうになるのを、奥歯を噛みしめて押し殺した。
『遥、お産、買えなくてごめんね』
会から、息を呑む音が聞こえた。 最列にいた配の記者が、持っていたボールペンを止め、元を押さえた。
「姉たちは、助けを求めるの声を無できなかっただけです。が放置した危険な所で、が戻ってこない暗ので、目ので倒れているを助けようとして、あのたいへ入っていったんです」
私は、をげたままかないと理事たちを見据えた。
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「効ですか? 法責任の精査ですか? そんな類の言い訳で、あの子たちにつけた『無断』というを、そのままにして逃げるつもりですか!」
静まり返った会見に、私の声だけが響き渡っていた。
「私の族は、、所を歩くことすら怖かった。母は、姉の部のカーテンをけることもできなかった。あの子たちを、返してください。命が戻らないなら……せめて、あの子たちがどんなだったのか、正しい名を返してください!」
子ので、田辺が顔を覆って声をげて泣き崩れた。 「すまなかった……すまなかった……!」 男の額が、子のフットレストにまで届くほどく折れ曲がった。
教育が、青ざめた顔でゆっくりとちがり、く、くをげた。
「……訂正いたします。県教育委員会として、当の指導記録、ならびに調査報告における『徒の規律違反による無断脱』の記述を、本付で正式に取り消します」
フラッシュのいが、男たちの沈黙を容赦なく照らししていた。
週。 野のは、すっかり葉に包まれていた。
馬楼の跡は、完全にによって掘り起こされ、かつてピットだった所は、の青空のでただの巨な窪になっていた。