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"処刑寸前の冷宮幼女、心の声で国を救う" 第14話

「ひぃっ……!」 反乱兵たちが武器を取り落とし、次々とに膝をついた。 陸原は威厳に満ちた声で布告した。 「武器を捨てて伏する者は、罪等を減じる。……逆らう者は、族皆殺しだ」

カラン、コロンと、反乱兵たちの剣がに落ちる音が連鎖する。 わずか数瞬のうちに、楚王の周りには誰として従う者はいなくなった。

「貴様ぁぁぁっ!」 発狂した楚王が陸原へと突しようとしたが、のように現れた吾の刃がその両膝を薙ぎ払い、屈な兵たちがのにねじ伏せた。

その景を、にへたり込んだ皇后・婉婉が、虚ろな瞳で見つめていた。 全てを失った。も、権力も、誇りも。 「……ああ、本当に……滑稽な化でしたわね、私は……」

皇后は元に落ちていた自らの剣を拾いげ、躊躇うことなく自らの胸へと突きてた。 鮮血が磁の肌を染め、息絶えて倒れる。 陸原はその骸に瞥もくれず、氷のような声で命じた。 「楚王を引きずりせ。牢に繋ぎ、極刑に処せ」

戦いは終わった。 血の匂いが漂う殿で、陸原はゆっくりと、震える謝氏と々の元へと歩み寄った。

「父……っ!」 々が駆け寄り、わず皇帝の元にしがみついた。 「きてた……! よかった、本当によかったぁぁ……!」

粒の涙をポロポロとこぼす幼女のを、陸原のきなが包み込んだ。 「……言ったはずだ。が覆ろうとも、朕がそなたたちを守ると」

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その掌の温もりに触れながら、々の胸のに、温かな堵が広がっていった。 (……そっか。原作の破滅フラグ、全部へし折っちゃったんだ。国も滅びないし、このもなない。……あたし、もう逃げなくてもいいんだ)

*

反乱の鎮圧から夜がけ、祖国の都には抜けるような青空が広がっていた。 そして、運命の『目』の朝。

壮麗なる乾清宮の殿に、満朝の文武百官が列していた。 玉座に君臨する陸原のに、正装を纏った謝氏と々がみる。

陸原は厳格な面持ちで、段の々を見ろした。 「陸々。約束の目の期限となった。……朕の玉杯の修復はどうなった」

々はびくっと肩をねさせた。 (ゲッ……! 玉杯のこと、完全に忘れてた! 反乱軍の阻止とか解毒とかで忙しすぎて、あの々の破片、ミリも触ってないよ! ……まさか、ここに来て処刑フラグ復活!?)

観した々は、さな体を折り曲げ、にぺたりとおでこを擦り付けた。 「父、ごめんなさい……! 玉杯、直せませんでした! どんな罰でも受けますから、母だけはお許しください……!」

百官が息を詰めて見守る、玉座の皇帝の元が、微かに、だが確かに綻んだ。

「……よかろう。約束を果たせなんだ罰を与える」 陸原の声は、殿の隅々にまで朗々と響き渡った。

「――宣旨を伝えよ! 皇女・陸々はその恵と徳をもって国を未曾の危から救い、民を飢餓から救った。

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その功績を讃え、本より々を【皇太女(こうたいじょ)】に冊封し、帝国の次期継承者と定める!」

殿がどよめき、次の瞬、鳴のような歓声に包まれた。

「さらに!」 陸原の線が、涙ぐむ謝氏へと注がれる。 「賢妃・謝氏は慈く、母として皇太女を育てげた。ここに謝氏を【正宮皇后】に封じ、宮の主とする!」

「へ、陛……! もったいなき極みにございます……!」 謝氏が涙に咽びながら拝跪する。

にいつくばったままの々は、ぽかんとをけて玉座を見げていた。

(……は? 皇太女? 次期皇帝!? あたしが!? 玉杯を割った罰で、国を丸ごと押し付けられたんだけどー!?)

群臣たちが斉に平伏し、万の寿を唱し始めた。 「皇帝陛、万歳、万歳、万々歳! 皇太女殿、千歳、千歳、千千歳――ッ!」

玉座の陸原が、してやったりと悪戯っぽく笑い、さな娘に向かってを差し伸べた。 「こっちへ来い、々。朕の側へ」

々はため息をつきながらも、その温かなを取るために、さなで玉座の階段を駆けがっていった。 もう、誰も彼女たちの命を脅かす者はいない。 最凶で最の暴君パパの腕のにび込みながら、々はので、満面の笑みを浮かべていた。

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