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"無償シッター扱いの母" 第11話

「で解決する気?」民の託児所を拒む娘

隆と鳴りってから、のには鉛のような沈黙が沈殿していた。

夫は必最限の言葉すら発さず、事以は自に閉じこもっていた。

だが、戦に浸っている余裕など私にはなかった。

理が今のマンションの鍵を返却する期限まで、あと。

帳のカレンダーに赤丸をつけた末の付が、まるで限爆弾のように私を追い詰めていた。

「……何か、はあるはずよ」

私は湿布の匂いがち込めるリビングで、区役所から集めてきた何冊ものパンフレットをテーブルに広げていた。

『ひとり親庭等医療費助成』

『認保育施設利用料補助』

『ファミリー・サポート・センター事業のご案内』

痛む腰を庇いながら、所の民託児所や学童クラブに自ら話をかけ、利用料と延保育の空き状況をノートにき留めた。

私自が体を差しして週の面倒を見ることは、もうできない。それはにしみて分かった。

ならば、母親としてできる別の支援はないか。

私の退職と、毎のわずかな個。

そこから万円なら、娘のために捻できる。

その万円を民の預かりサービスのしに充ててもらえば、理も無理なく残業ができ、私も倒れずに済むはずだ。

私はメモを握りしめ、所のファミリーレストランに理を呼びした。

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ドリンクバーのメロンソーダをに、理は疲れ果てた顔で座っていた。

目のの隈はさらに濃くなり、爪の先はさく割れている。悠斗は元夫の健太さんが渋々半だけ預かっているらしかった。

「……これ、見てちょうだい」

私は調べげたノートと、万円を入れた封筒をテーブルに差しした。

「お母さん、腰を痛めてしまって、毎の送り迎えは物理に無理なの。でも、理を助けたくないわけじゃない。この補助を使えば、駅の託児所が万円で週延できるわ。この封筒のお、しにして」

理の線が、ノートから封筒へ、そして私の顔へとゆっくりいた。

堵してくれるだろうか。

しは母親の気持ちが伝わってくれるだろうか。

だが、娘の瞳に浮かんだのは、謝などでは微もなかった。

信じられないほどの侮蔑と、ややかなりだった。

「……ふざけてるの?」

理の声は、くをうようだった。

「理……?」

「おで解決する気? 私と悠斗を、たった万円で厄介払いする気なの?」

理は封筒を指先で弾きばした。

ペラリとい封筒がテーブルの端へ滑り落ちる。

「駅の託児所なんて、雑居ビルのでしょ!? 預けられてる子たち、みんな暗い顔してテレビ見てるだけじゃない! あんなところに歳の子を夜まで閉じ込めろって言うの!?」

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「でも、プロの保育士さんが見てくれるのよ。私の体じゃ、もう悠斗を抱っこして病院にることもできないの」

「が面倒見るより、実のおばあちゃんがにいてくれる方がいいに決まってるでしょ!!」

理は周囲の客が振り返るのも構わず、声を荒らげた。

「お母さん、自分が何言ってるか分かってる!? 血の繋がった孫より、自分の自由なとおが事だって言ってるのと同じだよ! 私の友達の親はね、してアパートまで緒に探してくれたよ! それなのに、うちの親は何なの? 父親は払い、母親はお投げつけて『これでに預けろ』!?」

胸の奥が、氷を流し込まれたようにたくなっていった。

「理、私はあなたを突き放してるんじゃないの。これが、今の私にできる精杯の――」

「精杯なわけないじゃん!」

理はガタッと音をててちがった。

バッグの具がテーブルにぶつかり、甲い属音が内に響き渡る。

「部は余ってるんでしょ!? 悠斗と私が寝るスペースくらいあるじゃない! なんでそこまで私たちを嫌うの!? もういい! こんな惨めなお、絶対にいらない!」

「理、待ちなさい!」

「ここに入れないなら、しい仕事なんて辞めてやる! 養育費も諦めて、夜の仕事でも何でもして悠斗とに迷えばいいんでしょ! 全部、親に見捨てられたせいだから!!」

吐き捨てるように叫ぶと、理は伝票も持たずにをびしていった。

自ドアの閉音とともに吹き込んできたたいが、私の頬を叩いた。

テーブルのに残された、きのメモと、に落ちたい封筒。

私は震えるでそれを拾いげながら、眩暈のような無力にそのからけなくなった。

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