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"不妊扱いされたサレ妻と、91歳の秘密" 第9話

これまで散々その慈に甘え、世話になってきたくせに、祖母が々何をして暮らしていたのか、その実態すらろうとしなかった元夫。 あまりの愚かさに、ため息しかない。 私は静かに首を横に振り、信弘のい込みを正面から解いてあげることにした。

「信弘、おばあちゃんはボケてなんかいないわよ。物腰が柔らかくて、穏やかな性格をしているだけ。はいつだって晰そのものよ」

「は、はあ!? だって、急にいなくなってだらけの野菜を持ってきたりしてただろ!」

「あれはね、おばあちゃんが毎、自分の広い畑の様子を見にっていたからよ。……らなかったの?」

「はあ!? 畑!? ばあちゃんの趣の庭菜園だろ! それが別荘と何の関係があるんだよ!」

「庭菜園レベルじゃないわよ」

私ははっきりと告げた。

「おばあちゃんはね、元の農さんを何も雇って、本格な農業を広く掛けていたのよ。無農薬の品質な野菜や特Aランクのお米をたくさん作って、インターネット通販で全国の級料亭や個の顧客に直接販売して、ものすごい利益をげていたの」

「う……嘘だろ……!?」

信弘の顔から、再びが失われていく。

「ばあちゃんのくせに……ネット通販で農業で稼いでただと……!? そんなの、聞いたこともないぞ!」

「あなたが『ボケ老』と決めつけて、おばあちゃんの話に度もを傾けようとしなかったからでしょ。

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あの朝持って帰ってきただらけの野菜も、自分の畑で採れた最品質の野菜だったのよ」

信弘はわなわなと唇を震わせ、すがるように私の肩にを伸ばそうとしてきた。

「お、おい……じゃあ、その別荘ってのも本当なのかよ!? どこにあるんだ!? 所を教えろよ!」

「無理よ。私、おばあちゃんから固く止めされているもの」

そう。 あの、私が友の写真を見て泣き崩れた、背をさすってくれたおばあちゃんは、事の顛末を聞くや否や、驚くほど静に、そして力い声で私に作戦を授けてくれたのだ。 『けい子さん、信弘とさやかさんのことは全部わかったよ。あんな届き者に、これ以あなたの優しいをすり減らす必はない。私がすべて段取りをつけるから、私の言う通りにしなさい』 その作戦の第歩こそが、「おばあちゃん自が信弘のから完全に姿を消し、縁を切ること」だったのだ。

「おばあちゃんはね、あなたと完全に絶縁するって決めたのよ」

私がそう告げると、信弘は瞬だけ鳩が豆鉄砲をらったような顔をした。 だが、次の瞬には、持ちのっぺらい傲さを取り戻し、フンとを鳴らしたのだ。

「けっ……! ばあちゃんに絶縁されたって、痛くも痒くもねえっつーの! 元々さやかちゃんとラブラブな婚活を送るために、あのババアは老ホームにでも叩き込もうとってたところなんだよ! ただ、あの友達の老軍団だけどうにかしてくれれば——」

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信弘ががりをまき散らしていた、そのだった。 ピーンポーン、ピーンポーン! 玄関のインターホンが、けたたましく連打された。 信弘はビクッと肩をねがらせ、恐る恐るリビングのモニターを覗き込んだ。 すると、画面に映る来訪者の姿を確認した瞬、彼の表は気に破顔し、浮きって玄関へとんでいった。

「さやかちゃんだ! さやかちゃんが来てくれた!」

ドタバタと玄関の鍵がけられ、甲い甘えた声が廊に響き渡った。

「のぶひろくぅ〜ん! 来ちゃったぁ〜!」

リビングの引き戸がき、姿を現したのは、私の実の妹・さやかだった。 いや、もはや「元妹」と呼ぶべきだろう。 パステルピンクのミニワンピースにを包み、濃いメイクを施したさやかは、リビングの央に仁王ちしている私の姿を見つけるなり、わざとらしく信弘の背へと隠れ込んだ。 そして、怯える子鹿のような仕で、信弘のの腕にしがみつく。

「きゃっ……! なんでお姉ちゃんがここにいるのぉ? まさか、さやかとお腹の赤ちゃんを逆みして、危害を加えに来たわけぇ? 怖い〜! 信弘君、助けてぇ〜!」

「いやあ、やっぱり若い女の子は守ってやりたくなるさだなあ!」

信弘はデレデレとのを伸ばし、さやかの肩を抱き寄せて胸を張った。

「丈夫だよ、さやかちゃん! 俺がこの増女のみっともない嫉妬から、さやかちゃんをしっかり守るからね!」

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