"四枚の余った名札" 第13話
机のの休暇届
者面談のの夜、のは相変わらず静まり返っていた。
あの以来、結とは最限の会話しかしていなかった。「ご飯できたよ」「お呂空いたよ」という、事務なやり取りだけだ。結の部のドアは、事とトイレの以、固く閉ざされたままだった。
私はダイニングテーブルで、プリントアウトした枚の類を見つめていた。
枚は、学から渡された『希望調査票』。
私はそこに、ボールペンで丁寧に自分の名をいた。
保護者氏名欄――『美』。
そして面談希望の欄には、第希望の枠にだけ『 午分』とき、第、第希望は斜線で消した。
もう枚は、会社の事システムから力された『休暇承認通』だった。
『 午(私用) 承認済』の子公印が、はっきりと印字されている。
私はその枚の類をね、黄い付箋を枚貼った。
そして、万でい言葉をき添えた。
『、午。教のの廊のベンチで待っています。美』
夜、の気が消えたのを確認してから、私は結の部のドアノブを静かに回した。
鍵はかかっていなかった。
ベッドのでは、結が壁を向いて丸くなって眠っていた。規則正しい寝息が聞こえる。
私は忍びで勉机にづき、蛍灯のスタンドのに、枚の類と付箋を置いた。
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でばないよう、結が学のに拾ってきたガラスのペーパーウェイトをに載せた。
部をる直、私は暗ので眠る娘の背を、じっと見つめた。
(くからね、結)
のでだけ呟き、私は静かにドアを閉めた。
翌朝、結はいつもより分くをてった。
私がリビングにりたには、机のの類は綺麗になくなっていた。結がそれを持ってったのか、ゴミ箱に捨てたのかは分からなかった。
そのの午、学の靴箱の横で、結は、通学カバンを抱えてち尽くしていた。
カバンの底の、教科に隠された秘密のファスナーポケット。
結はそこから、つ折りにされ、角が擦り切れた枚の用を取りした。
『公等学 入試志望届(き)』
担任の佐藤教諭にも、親友の奈々にも、誰にも見せていない本物の志望届だった。
第志望の欄には、県の、あいに位置する全寮制の公の名がかれていた。
美術とデザインの専コースがあり、徒全員が寮活を送る、からでもかかるい学。
結は、母親が机のに置いていった『休暇承認通』をいし、指先をさく震わせた。
会社の承認印。
『教のの廊のベンチで待っています』という、几帳面な母の文字。
「……なんで今さら来るのよ」
結は誰もいない昇で、ぽつりと呟いた。
その瞳には、戸惑いと、恐怖と、そしての奥底に押し込めていたはずの、かすかなが滲んでいた。
もし母親が本当に来たら、自分はこの用を、母親の目のに差しさなければならない。
それは、母が必に守ろうとしてきた「京での暮らし」を、自分から々に壊すことをしていた。