"四枚の余った名札" 第11話
納品のカレンダー
会社に戻った私は、自席のパソコンのに座り、結から渡された者面談のプリントをデスクに広げた。
指定されたは、、曜。
は、午分から。
私は社内ネットワークの運管理カレンダーをちげ、のスケジュールを表示させた。
画面を見た瞬、指先が凍りついた。
。
その付のセルには、太い赤文字でこう打ち込まれていた。
『・関統括物流ハブ 本稼働移 全便データ切り替え』
の奥で、警報のような音が鳴り響いた。
このプロジェクトは、私が課に昇して以来、丸をかけて主導してきた社運を賭けたシステム刷だった。全拠点のトラックの運ルートと荷物追跡を、しいクラウドシステムへ括で移させる当。
トラブルが発すれば、首都圏の物流網が麻痺し、億単位の損害賠償が発する能性がある。
当の午。
それはまさに、各拠点の第便がシステムで斉に発し、正常にデータが送受信されているかを確認する、もっとも危険な帯だった。
役員も察に来る。現には社以の協力会社の担当者が詰める。
その現の最責任者が、私だった。
(無理だ……)
過の私の考ルーティンが、猛スピードで言い訳を組みて始めた。
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『の者面談なんて、程をずらしてもらえばいい。担任に頼んで、夕方以にしてもらうか、予備に回してもらおう。仕事なんだから仕方ない。物流の移なんて、に度あるかないかの事だ。結だって、説すれば分かってくれるはずだ……』
指がキーボードのでこうとした。
学に話をかけて、佐藤教諭に程変更を申しるための受話器にを伸ばした。
だが、私のは受話器のでピタリと止まった。
昨夜の結の声が、元で蘇る。
『お母さんは、嘘をつくつもりがない嘘をつくの。それが番嫌なの』
そして、織の静かな差し。
『結ちゃんが欲しかったのは……ただの確実さだったんです』
受話器からをした。
もしここで、私が程を変更したらどうなる?
結はきっと「いいよ」と笑うだろう。そして、のでこう確信するはずだ。
――やっぱり、お母さんは来ないなんだ、と。
度破られた信頼の器は、どれだけ正当な理由を注ぎ込んでも満たされることはない。
私は「忙しいから」という正論の盾のろに隠れて、歳の娘にばかり、の事をみ込む痛みを押し付け続けてきたのだ。
私はパソコンの画面を見つめた。
赤く点滅する『本稼働移』の文字。
過の私なら、迷わず仕事を選んでいた。それが「族を養う責任」
だと信じ込んでいたからだ。
けれど、その責任を果たした結果、私は娘のから完全に締めされようとしていた。
私はマウスを握り直した。
画面を切り替え、社内の事ポータルをく。
そして、休暇の申請フォームを呼びした。