"四枚の余った名札" 第3話
午分の送信履歴
「あなたが……頼んだ?」
自分の声が掠れていくのが分かった。
「どうしてそんなことをするの。母親がいるのに、なんでにそんな馬鹿なことを頼むのよ!」
結は何も言わず、ただ私を見つめ返していた。その瞳に浮かんでいたのは、怯えではなく、諦めに似たたさだった。
「学の事があるなら、私に言えばよかったじゃない! ちゃんと言ってくれれば、休だって調したわよ。私がかないとでもったの?」
その瞬、結の元がわずかに歪んだ。
「言ったよ」
「え?」
「言った。何度も言ったよ」
結は背負っていた通学カバンをにろし、具の擦れる音をててジッパーをけた。から使い古された連絡帳と、スマートフォンの画面を取りす。
「のの公授業。お母さん、にくって言ってたよね」
「……ええ。でもあれは、営業所でトラックの追突事故があって――」
「分」
結は私の言葉を正確に遮った。
「分、お母さんからLINEが来た。『緊急対応が入ったからにわない。ごめんね』って」
記憶の引きしが乱暴にこじけられた。
確かに、そんなことがあった。荷主への損害賠償と警察の現検証がなり、どうしても現をれられなかっただ。
「あれは事故だったのよ! 私がサボったわけじゃないでしょ!」
「の文化祭」
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結は私の弁解を聞いていなかった。淡々と、帳のメモを読みげるように言葉をねる。
「『展示のは絶対に顔をす』って言ってた。でも結局来なくて、夕方になってお母さんの会社のが、デパのそうな焼き菓子の箱を正まで届けに来たよね。『課から結ちゃんへのお詫びです』って」
「それは……しでもんでほしくて――」
「今ののオリエンテーション」
結の声は、もはや震えてすらいなかった。
「お母さん、帳にく付を週違えてた。私が朝、『今だよ』って言ったら、『なんでに言わないの、今は役員会議があるから無理に決まってるでしょ』って、私を鳴った」
「結、それは――」
「全部、覚えてるよ」
結はスマートフォンをテーブルのに伏せた。
「お母さんはいつもそう。来られないわけじゃない、仕事なんだから仕方ない、から埋めわせをするって言う。でもね、教のろにだけ親が来なくて、先から『さん、お母さんまだ?』って回も聞かれて、そのたびに『仕事が忙しいので』って嘘の笑顔でをげるのは、お母さんじゃないんだよ」
結の言葉のつひとつが、まるでえた杭のように私の胸に突き刺さった。
「私は、お母さんが忙しいことをってるんじゃない」
結は静かに息を吸い、私の目を真っ直ぐに見た。
「『くね』って言われて、最まで信じて待って、結局来ないってらされるのが、もう耐えられないの」