"書けないはずの祖母のハガキ" 第18話
しい当番表
カンファレンスは、ケアプランの修正という形で幕を閉じた。
松井主任の提案により、階への転棟は旦見送りとなった。
その代わり、階の部にベッドからのをする赤線センサーを導入し、夜の巡回をに増やすこと。
理学療法士による肢筋力のリハビリを週回に増やし、ヶに再評価をうことが決まった。
夕方、職員たちが退したの会議に、私たち族だけが残された。
祖母は疲労のため、野さんに付き添われて部へ戻っていた。
テーブルを挟んで、苦しい沈黙が横たわっていた。
「……兄さん、ごめんなさい」
をいたのは、目を赤く腫らした母だった。
「私、ずっと兄さんに任せきりにして……京で自分の活ばっかり優先して……本当にごめんなさい」
伯父は腕を組んだまま、窓のの曇り空を見つめていた。
何も言わなかったが、その横顔には、張り詰めていた糸がプツリと切れたような疲労が刻まれていた。
私はカバンから、昨夜ホテルでいたノートの切れ端を取りした。
それをテーブルの真ん、伯父の目のに置いた。
「これ、見てください」
伯父が線を落とす。
そこには、きの表がかれていた。
「私、毎第週の曜の夜から、曜の夕方まで、野に来ます。に度、必ずです」
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伯父が眉をひそめた。
「仕事はどうするんだ」
「を使います。どうしても休めないは、曜の始発で来ます。滞のオムツ替えも、着替えの洗濯も、病院の定期受診の付き添いも、その週末は全部私がやります。交通費は自分でします」
私はノートの次のを指差した。
「それから、施設代のしとして、毎万円を伯父さんの座に振り込みます。編集の仕事で、しボーナスがることになりました。その分です」
母が慌ててを乗りした。
「私……私、毎万円送るわ。あと、お盆と末始は私が松本に来て、母さんの世話をする。兄さんたち族だけで過ごせるを、ちゃんと作るから」
伯父はきの表をじっと見つめていた。
爪の先で、の端を弄ぶ。
「……に度来たところで、残りのは俺が見るんだぞ」
吐き捨てるような、いつもの調だった。
けれど、その声には以のような棘はなかった。
「分かってます」
私は言った。
「伯父さんの負担がゼロになるわけじゃないです。でも、伯父さんがで全部背負って、おばあちゃんの言葉を消さなきゃきていけないような状態は……もう終わりにしたいんです」
伯父はく息を吐きした。
その息は、分の澱を吐きすようにく、震えていた。
「……勝にしろ」
伯父はノートの切れ端を乱暴に折り畳み、胸のポケットにねじ込んだ。
「来週の曜、駅まで迎えにってやる。……のを、までにメールしとけ」
伯父は鞄を掴むと、度も振り返らずに会議をてった。
バタン、と閉まったドアの向こうから、たい音がざかっていく。
その取りは、先ほどまでの頑ななではなく、どこか肩の荷をろしたような、ゆっくりとしたものに変わっていた。