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"120億円の契約を取った帰りにクビになった" 第11話

私の声は、ひどくたくなっていた。

「黒川さんが結果をせそうなうちは、細を見て見ぬふりをする」

「黒川さんが鍋をひっくり返して、会社の利益が危なくなって、ようやく私のことをいす」

「損得しか見ていなくて、信頼のかけらもない所に、私もチームも2度は残りません」

久はをきかけた。

何か言い返そうとしたが、言い返せる筋いが1つもないことに気づいたようだった。

久の声がくなった。

最の望みをかけるような声だった。

「野会の方は」

私は遮るように言った。

「野会のご判断は、取引先としての会ご自の選択です」

私はちがった。

玄関の方へを向けて示した。

「社、お引き取りください」

「私の退職と未払いの与については、引き続き弁護士から御社にご連絡します」

「会社がくち直るようお祈りしています」

久はソファに座ったまま、いこと黙っていた。

やがてきなため息をついた。

ゆっくりとちがった。

私の決然とした顔を見て、もう何を言っても無駄だと分かったのだろう。

久は首を振り、い取りで玄関をていった。

閉まったドアの鍵を見つめながら、私のの何かがすっと軽くなるのをじた。

古い会社にはめられていた枷が、完全にれたのだ。

私自の本当の仕事が、ここからやっと始まる。

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半。

都の部にある層オフィスビルの角に、しい会社の板ががった。

『あけぼのテクノロジー』

派なテープカットも、賑やかなプレス発表もなかった。

ガラス張りのるい会議には、ここまで私についてきてくれた核の発メンバー5が座っていた。

さらに、しく迎えた業界のベテランが何か同席している。

テーブルのには、野会がをよして届けさせた業務提携契約が置かれていた。

契約の当事者は、正式に「あけぼのテクノロジー」に変わっていた。

それだけではなかった。

野会は、元の120億の枠組みに、第2期の発払いとして20億を乗せしていた。

案件の規模は、初めから140億になっていた。

瀬戸は契約の赤い印をじっと見つめて、目を細めた。

「凛さん」

「半、会社を追いされた、正直全然自信がなかったんです」

瀬戸はし照れたように笑った。

「まさか自分たちの案件を取り戻して、その自分たちの会社で、自分たちで決められるようになるなんて」

阿部も笑いながら、嬉し涙で目を潤ませていた。

「の会社じゃ、毎黒川専務や相沢部の社内政治と、精算の揉め事の相ばっかりでしたからね」

阿部は周囲のメンバーを見回した。

「今はみんな同じ方を向いて、同じだけ力をしてる。こういうの、本当にいいです」

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私は目ののききした顔を見て、からし笑った。

「見かけだけ飾ったり、細をしたりしても、うまくいくのはだけ」

私ははっきりと言った。

「本当のみは、いつだっての力と、約束を守るっていう信用から来るの」

「みんなが私を信じてくれた以、誰の頑張りも絶対無駄にはしない」

ちょうどその、アシスタントがノックをしてドアをけた。

「野会がお見えになりました」

と告げた。

私はすぐにちがり、会議をて迎えた。

濃いのスーツを着た野会が、股で入ってきた。

厳格な顔には、温かい飾らない笑みが浮かんでいた。

「瀬社」

野会は自分からを差しした。

私のをく握った。

「あけぼのテクノロジーの業、おめでとう」

野会はく頷いた。

「の会社があの件の帳尻をわせるから、あなたはきっとこのを選ぶとっていた」

私はくをげた。

「野会、変わらずに信じていただいてありがとうございます」

私は会を会議の奥の座に案内した。

自分で丁寧にお茶を入れた。

「会があの、迷わず向こうの付属類を突き返してくださらなかったら、チームをこんなにく丸ごと移すことはできませんでした」

野会は湯呑みを受け取って、ふっと息をついて笑った。

「あれはあなたを助けたわけじゃない」

「自分の会社を助けたんだ」

会は真剣な顔つきになった。

「120億はさなじゃない」

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