"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第23話
結局、正尾おじさんの会社へ当初の条件でを売る話は断ることになりました。
そこから実際の売却までは、すぐにはみませんでした。
境界について確認し、必な続きを1つずつめました。
私は京へ戻ったも、おじさんから頼まれた連絡だけを伝いました。
何度か元へを運びましたが、最終な契約の判断はその度におじさん自がしました。
数ヶ、のろのの部だけを、納得できる条件で売る方向が固まりました。
そのおは、おじさん自の活を支えるために使うことになりました。
すりをつける費用、移に必な費用、これからの暮らしを無理なく続けるためのおです。
私が120万円を返すより、その方がずっと自然でした。
京へ戻るの、私は玄関のしいすりを見ました。
公平おじさんはそこへを置きながら、ゆっくり段差をりました。
「より楽?」
「まあな」
それだけ言って、おじさんはへました。
私はろから見守りました。
10、おじさんは私のにある最初の扉をけてくれました。
今度は私が、おじさんを別の所へ連れてくのではなく、おじさんが自分で選んだ所にい続けられるよう伝いました。
それで良かったのだといます。
正尾おじさんが失ったのは族でも会社でもありませんでした。
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公平おじさんのを自分の判断で決められるというでした。
そして私もまた、助けるとは代わりに決めることではないとようやくわかりました。
おじさんの暮らしはおじさんのものです。
その当たりのことを守るためにけたことが、私にとって初めて形になった恩返しでした。
1の、私は再び故郷の駅へりました。
と同じをでると、事はし先までんでいました。
けれど、私が気にしていたのは町の変化ではありませんでした。
公平おじさんが、あのでどんな1を過ごしたのか。
それを自分の目で確かめるための帰郷でした。
にづくと、玄関脇のはく刈られていました。
しくつけたすりには、使い込んだ跡がし残っていました。
呼び鈴を押すに、のからおじさんの声がしました。
「いてるぞ」
私はわず笑いました。
「鍵はちゃんとかけてよ」
「昼くらいいいだろう」
よりしだけ、歩く速度は遅いままでした。
それでも、に倒れていたの々しさはありませんでした。
配は毎ではなく、料理が面倒なにだけ使っているそうです。
買い物は週に度、域の送迎を利用するようになりました。
病院へくも、無理に自分で運転しなくなっていました。
おじさんは自分でできることを残しながら、必なところだけのを借りていました。
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それが、1に本が選んだ暮らしでした。
のろへ回ると、の部にはしい境界の目印がありました。
売却の続きは数ヶに終わっていました。
と庭、それにおじさんが残したいといった範囲はそのままです。
売ったのおは、おじさん自の活費との修繕に回されていました。
根の傷んでいた部分も直っていました。
「随分綺麗になったね」
私が見げると、おじさんはで笑いました。
「漏りしてからじゃ遅いからな」
その言い方がおかしくて、私も笑いました。
誰かに追いされるようにを放すのではありません。
必な分だけを売り、自分の暮らしのために使う。
おじさんは自分ので、自分が決めた毎を続けていました。
それを見られただけで、私はくから配し続けていた1分の力が抜ける気がしました。
昼の、私は1枚の封筒を机のに置きました。
おじさんが眉を寄せました。
「またか」
「今度は、おじさんに渡すんじゃないよ」
私は笑って答えました。
封筒のには、ある専学へむ18歳の女の子の入学準備に使うおの資料が入っていました。
りいの紹介で事を聞き、本と保護者にも会いました。
母子庭で、学費そのものは奨学の見込みがありました。
けれど、最初に必な教材費とまいの準備がく、学を迷っていました。