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"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第19話

「けていい?」

「俺の字だな」

おじさんはし考えてから頷きました。

私は封筒をきました。

には、学の奨学に関する古い案内と、数枚の類が入っていました。

付を見ると、私が学へ入ってからおよそ1のものでした。

その番に、便箋が1枚挟まっていました。

私は最初のを読んで、を止めました。

そこには、姪のみさに渡したについて、返済の義務はないという内容がかれていました。

次のりには、あのは自分が勝にしたもので、将来みさへ請求するつもりはないとありました。

私は度読みました。

それでも、は変わりませんでした。

「おじさん、これ」

私は便箋を差ししました。

おじさんは鏡をかけ、ゆっくり読みました。

「こんなのいたな」

「覚えてるの?」

「しな」

「どうしてこんなを残したの?」

おじさんは便箋を机に置きました。

「奨学の類を見てただとう」

私は続きを待ちました。

「で誰かが、貸しただって言いしたら面倒だろう」

「誰かって?」

「俺がんだとかだ」

あまりに淡々と言うので、私は言葉を失いました。

おじさんは、自分がくなったまで考えていたのです。

私が120万円を借として扱われないように、わざわざ自分のを残していました。

私は付をもう度確認しました。

9でした。

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私が学1だった頃です。

まだ卒業もしていません。

就職できるかどうかも分からない期でした。

おじさんはその点ですでに、返してもらう気がなかったことになります。

「昨、急にそうったわけじゃないんだね」

私が聞くと、おじさんは首をかしげました。

「急に何を」

「返さなくていいってこと」

「最初からだ」

おじさんは当たりのように答えました。

その言葉と、9の付が初めて本につながりました。

昨までの私は、おじさんが病気になったから受け取りを慮しているのかもしれないとっていました。

でも、その考えはもう残りませんでした。

おじさんが元気に養豚を続けていた頃から、返済を求めるはなかったのです。

私は子に座り直しました。

10ので守ってきた約束が、音もなく形を変えていくようでした。

「じゃあ、私が返すってってたこともってた?」

おじさんはし考えました。

「なんとなくはな」

「どうして言ってくれなかったの?」

「言ってもおは聞かなかっただろう」

わず否定しかけましたけれど、18歳の自分をいすと何も言えませんでした。

あの頃の私は、受け取るために「返す」という約束を自分で必としていました。

もしおじさんから返さなくていいと言われても、素直に受け入れられなかったかもしれません。

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「だから黙ってたの?」

「学って働いて、自分で決めりゃいいとった」

おじさんは便箋を指で軽く押さえました。

「ただ、借にはしたくなかった」

私はその言葉を聞いて、初めて気づきました。

おじさんは、私を縛るためにおをしたのではありません。

むしろ、したおが私を縛らないようにしていたのです。

私は、120万円を返すことが誠実さだとっていました。

でもおじさんが守ろうとしていたのは、私が借を背負った気持ちで4を過ごさないことでした。

便箋の横には、当の奨学の案内が残っていました。

私はなぜそれがおじさんのにあるのか尋ねました。

「おの母さんにもらった」

「お母さんから?」

「制度を調べてるって聞いたから、どんなもんか見せてもらった」

おじさんはそれ以詳しく語りませんでした。

私は、母が私のらないところでもおじさんと必な確認をしていたことを初めてりました。

だからと言って、母がこの便箋の内容までっていたとは限りません。

私は勝に決めつけず、今度聞いてみようといました。

ただ1つ確かなのは、9の類が突然現れた証拠ではないということでした。

私の学に関する類をおじさんが保管し、そのへ自分のをいたを残していたのです。

昨の言葉と今のは、同じを別の形で示していました。

私は便箋を元の封筒へ戻そうとして、を止めました。

「これは残しておく?」

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