"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第18話
「私は、これを返すために働いてきたわけじゃない」
言ってから、し違うといました。
学をて、仕事を覚え、転職して活をて直したのは自分のためです。
でもその途で、何度も120万円をいしました。
苦しいにも、おじさんが自分の活を削ってくれたのだからとって踏ん張ったことがあります。
「でも、返せるようになることは、ずっと目標だった」
おじさんは黙って聞いていました。
「やっと同じ額を用できたんだよ」
「なら、よくやったな」
「そうじゃなくて」
私はわず涙声になりました。
話が噛みっていないのに、おじさんは本気でそう言っているのです。
「受け取ってくれないと、私ので終わらない」
おじさんは聞を端へ避けました。
「終わらせるためにを渡すのか?」
私は答えられませんでした。
「それなら、なおさら受け取れん」
「どうして」
「俺が受け取ったら、おはこれで返したとうだろう」
その言葉に、私はきを止めました。
おじさんは続けませんでした。
説しすぎるではありません。
だからこそ、その言が残りました。
しばらくして、私はもう度尋ねました。
「じゃあおじさんは、何をして欲しいの?」
「今は何も」
「何もって」
「俺が困ったにできることがあればを貸せばいい。それが返すってことだ」
「返す返すって言うな」
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おじさんはし困った顔をしました。
「お、借だとってたのか」
私はすぐに答えられませんでした。
10、そうっていたからです。
おじさんにとっては違った。
その差を、私は初めてりました。
おじさんの声には、返済を先延ばしにしようとする迷いがありませんでした。
むしろ私が当然だとってきた提そのものを、議がっているようでした。
「じゃあ、あの120万円は何だったの?」
私が聞くと、おじさんはし考えました。
「必なにしただ」
それ以は言いませんでした。
私は納得できませんでした。
姪だから返さなくていいという話なら、今だけ慮している能性もあります。
病気をしたで、姪からを受け取るのを億劫がっているだけかもしれません。
私はまだ、そう考えていました。
夕方、私は封筒を鞄へ戻しました。
無理に置いて帰ることはしませんでした。
本が受け取らないと言っているのに置いてけば、私の都を押し付けることになります。
その代わり、1つだけ確かめようと決めました。
おじさんが今だけ断っているのか。
それとも、10から本当に返してもらうつもりがなかったのか。
翌、の古い類を理する予定になっていました。
おじさんが体を悪くしてから、をつけられなかった箱が押し入れにいくつも残っていたからです。
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私はおじさんの許をもらい、必なものとなものを緒に分けることになっていました。
そのに答えがあるとは、このはっていませんでした。
ただ私は、おじさんの「貸した覚えがない」という言葉だけでは、10のいを簡単に放せませんでした。
もし本当に最初から返させるつもりがなかったのなら、私は10何を返そうとしていたのだろう。
その疑問を抱えたまま、私は鞄のファスナーを閉じました。
翌朝、私は公平おじさんと緒に、押し入れの類を理しました。
昨の返の話は、こちらから持ちしませんでした。
おじさんも何も言いませんでした。
ただ、机のに空の箱を3つ並べました。
残すもの。確認してから決めるもの。もういらないもの。
私はその分け方だけを提案しました。
「勝に捨てないから、おじさんが決めてね」
「分かってる」
おじさんはし笑いました。
箱のには、何もの領収や、農器具の説が混じっていました。
養豚をしていた頃の餌代の記録もありました。
私は数字を追いかけませんでした。
今更経営のまで調べたいわけではありません。
おじさんが残したいものを、本と緒に理することが目でした。
1ほど経った頃、古い茶封筒が1つてきました。
表には、ひらがなで私の名がかれていました。
『みさへ』
私はを止めました。
「これ、私の名だよ」
おじさんは封筒を見ましたが、すぐにはいせないようでした。