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"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第15話

悪くなった品がほどあるわけではありません。

ゴミが散らかっているわけでもありませんでした。

おじさんはできる範囲で暮らしを保っていたのです。

だからこそ、私は余計に気になりました。

流しのの棚には、よく使うはずのものがい位置に残っていました。

浴にはすりがありませんでした。

玄関のがり框も、ががりにくいにはしく見えました。

そのものが壊れているのではありません。

おじさんの体が変わったのに、の方が昔のままなのです。

寝では、に落ちていたメガネを拾いました。

朝おじさんが倒れたに落としたのでしょう。

そのすぐそばに、を伸ばしても届かない所へ携帯話が置かれていました。

私はそこを見たまま、けなくなりました。

今私が来なかったら、どうなっていたのか。

そんな考えが浮かびました。

けれど、偶然来た自分を特別なにするのは違うといました。

必なのは、次に転んでも私が偶然来ることではありません。

転ばないための夫と、困ったに助けを呼べる暮らしです。

私は何もかさず、気づいたことだけをノートへきました。

夜、母へ話をしました。

病院で聞いた内容を、おじさん本から聞いた範囲だけ伝えました。

「1に脳梗塞をしてたって」

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母は黙りました。

「お母さん、ってた?」

「倒れたことは聞いてた」

私はし驚きました。

「じゃあ、麻痺が残ってることも?」

「そこまでは聞いてない」

母の声には悔が混じっていました。

おばが3にくなってから、公平おじさんが1で暮らしていることは私たちもっていました。

でも、1で暮らせていることと、1で何も困っていないことは同じではありませんでした。

「私、予定を延ばす」

私はそう言いました。

「3で帰るつもりだったけど、もうしいる」

母はすぐに賛成しませんでした。

「仕事は丈夫なの?」

「休めるを確認する」

私は翌朝、職へ相談するつもりでした。

何週も勝に休むことはできません。

京の活もあります。

それでも、今の状態を見たまま封筒だけ渡して帰ることはできませんでした。

翌朝、病院へくに職へ連絡しました。

事を簡潔に説し、残っていた休暇と勤務の調を相談しました。

幸い、数だけ滞を延ばせることになりました。

私はその連絡を終えてから、鞄のの120万円の封筒を見ました。

返すことだけが目だった帰郷は、もう別のものに変わっていました。

おじさんが退院したら、まず何に困っているのかを聞く。

誰が何をっていたのかも、必な範囲で確認する。

私はそう決めました。

10の借りを精算するに、今ここで起きていることから目を逸らさない。

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それが、このの私にできる最初の恩返しだといました。

退院した公平おじさんをまで送った翌、私は親戚に連絡を取りました。

倒れてからい1だったことを考えると、誰がどこまで状況をっていたのか確かめる必があるとったからです。

最初に話をしたのは、正尾おじさんでした。

事を伝えると、おじさんは驚いた声をしました。

「倒れてたのか」

「はい」

「病院は何て言ってる」

私は、今回の検査でしいきな異常は見つからなかったことだけを伝えました。

そので、1の脳梗塞と今も軽い麻痺が残っていることを私は最ったと話しました。

正尾おじさんはそこでし黙りました。

「それなら、俺もから言ってた」

「何をですか?」

「1であのにむのは無理があるってことだ」

おじさんの声は落ち着いていました。

責めるというより、自分の判断が正しかったと確認するような言い方でした。

「施設に入って、もも理した方がいいって何度か話した」

私はすぐには返事をしませんでした。

公平おじさんから、そんな話を聞いたことはありませんでした。

「おじさんは、何て答えたんですか?」

「嫌だの点張りだ」

「理由は聞きましたか?」

「み慣れたところをれたくないんだろう」

おじさんはそこでため息をつきました。

「でもな、を取ったら現実を見ないといけない」

私はその言葉に、10のことを瞬だけいしました。

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