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"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第12話

玄関へ向かう途、物干し台が目に入りました。

洗濯物はありませんでした。

縁側の戸は、半分閉まったままです。

郵便受けには何も放置されているような量ではありませんが、数通の郵便物が残っていました。

私は勝に取りさず、差し込みから見える範囲だけを確認しました。

玄関まで来て、もう度声をかけました。

「おじさん、いるー?」

のから、返事はありませんでした。

私はを澄ませました。

テレビの音も、の音も聞こえません。

庫を見ると、おじさんが使っていた軽トラックが止まっていました。

私はそこで初めて、買い物へているだけという考えに自信がなくなりました。

もちろん、誰かのに乗せてもらった能性はあります。

散歩にた能性だってあります。

それでも、確認せずに帰るという選択はできませんでした。

私は母へ話しました。

「お母さん、公平おじさんのに着いたんだけど、誰もないの」

母はし驚いた声をしました。

「はある?」

「軽トラックはある。話はない」

母も、すぐには答えませんでした。

私は庭と豚舎の様子を簡単に伝えました。

「養豚、もうやめたのかな?」

「私もそこまでは聞いてない」

母の声にも戸惑いが混じりました。

「所のに聞いてみる?」

私はのを見ました。

くのまでし距があります。

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先に玄関の様子をもう度確認して、それでも分からなければそうしようといました。

「まず、のにいるか確かめてみる」

母はしを置きました。

「無理はしないでね」

「うん」

話を切りました。

玄関のへ戻り、私は呼び鈴を押しました。

の奥で、さく音が鳴りました。

それでも、返事はありません。

もう度押しました。

変わりませんでした。

私は扉の横にったまま、迷いました。

のへ勝に入ることには抵抗があります。

叔父と姪でも、活は別です。

けれど、10からっているおじさんなら、元気なら私の声に気づくはずだといういもありました。

私は扉を軽く叩きました。

「公平おじさん、入るよ」

返事はありませんでした。

取っへを伸ばし、のために回しました。

鍵は、かかっていませんでした。

その瞬、驚かせたいという気持ちは完全に消えました。

私は封筒を返しに来た姪ではなく、おじさんの無事を確かめなければならない内として、へ入ると決めました。

暗い玄関の向こうへ声をかけながら、私はゆっくりと扉を押しました。

玄関の扉をけると、のには昼とはえない暗さがありました。

私は靴を脱ぎながら、もう度きな声で呼びました。

「公平おじさん、みさだよ」

返事はありませんでした。

廊の奥へ目を向けると、居の襖がしいていました。

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私は勝に物を触らないように気をつけながら、そこまでみました。

畳のには聞が置かれ、湯呑みも1つだけ残っていました。

けれど、の姿はありませんでした。

「おじさん」

今度は寝の方へ向かって呼びました。

その、かすかな音が聞こえました。

声というより、息が漏れたような音でした。

私はに、奥の部へ向かいました。

戸をけた瞬、が止まりました。

公平おじさんが、ベッドのすぐ横のに倒れていました。

片腕を体のへ入れるような姿勢で、顔だけをこちらへ向けていました。

「おじさん!」

私は駆け寄りました。

おじさんの目が、ゆっくりきました。

「みさか」

声はかったですが、私の名をはっきり呼びました。

識がある。

そのことだけで、私はしを取り戻しました。

「痛いところ、ある?」

「腰が痛い」

「は打った?」

「分、打ってない」

私はおじさんを起こそうとして、を止めました。

転んだ原因も分からないままかすのは、怖かったからです。

「救急を呼ぶね」

おじさんは眉を寄せました。

「そこまでせんでもいい」

「自分で起きられないんでしょう」

おじさんは何も言いませんでした。

私は携帯話を取りし、救急へ連絡しました。

所を伝え、識があることと、に倒れていて自力では起きられないことを説しました。

いつから倒れていたのかと聞かれました。

私は答えられませんでした。

今初めてへ来たことも伝えました。

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