"学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父" 第5話
職員は私たちの計の類だけを見て、無責任なことは言いませんでした。
「使える能性のある制度は、1つずつ確認しましょう」
その言葉に、私はしだけ救われました。
全部駄目だと言われたわけではありません。
けれど、全部どうにかなるとも言われませんでした。
私は、その現実の方を信じようといました。
母は鞄から、収入の類をして机に置きました。
職員は必な部分だけを確認し、いくつかの申請の順について説してくれました。
私は聞いたことを、そのでノートへき留めました。
申請するのか、何をすのか、結果がるまでどのくらい見込むのか。
1つも聞き逃したくありませんでした。
途で、母がを乗りして尋ねました。
「今からできることを全部したとして、入学続きまでのおはりますか?」
職員はし考えてから、はっきりと答えました。
「今のお話だけで判断すると、期限までに分すべてを制度だけで埋めるのは難しいといます」
私は、鉛を持つ指に力が入りました。
その答えを聞くために来たようなものなのに、実際に言葉になるとくじました。
それでも、私は顔をげました。
「では、制度でから支えられる部分と、今すぐ必な部分を分けて教えてください」
職員は真剣な顔で頷きました。
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そこから話は、より具体になりました。
入学の負担を軽くできる能性があるもの。
条件を満たせば申請できるもの。
すぐにはにわないもの。
私たちはノートにいたリストに、1つずつ印をつけました。
席をって帰る頃には、している額そのものは消えていませんでした。
ただ、4全てを今すぐ用しなければならないわけではないことは分かりました。
今越えなければならない壁は、最初の支払いでした。
問題がさくなったわけではありません。
でも、どこが問題なのかは初めてはっきりしました。
学をると、母はの横でち止まりました。
「ごめんね」
私はすぐに首を振りました。
昨と同じ言葉も、今は受け取り方が違いました。
「謝らないで」
私はノートをいて、母に見せました。
「ここからできることがあるよ」
午から、私は卒業まで続けていたアルバイト先へ連絡しました。
入学準備までのい期でも、追加で入れるがないか尋ねました。
は、急にきく勤務を増やすことは難しいと言いました。
それでも、がりないを2だけ教えてくれました。
私は迷わず、その2をお願いしました。
次に、自宅から通える範囲で、卒業でも入学まで働ける期の仕事を探しました。
条件のう求はくありませんでした。
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京へく準備もあるため、何週も拘束される仕事は選べません。
それでも、何もしないまま親戚の返事を待つよりよほど良いといました。
夕方までに、2件へ問いわせをしました。
すぐ採用が決まったわけではありません。
1件はすでに募集が終わっていて、もう1件は翌に面談をしてくれることになりました。
私は面談のをノートへきました。
今1で作れたおは、まだ1円もありません。
それでも、学へ確認し、働ける先へ連絡したことで、私は自分の学に初めて自分ので触れた気がしました。
夕方、母と簡単な夕を作っていると、の話が鳴りました。
母がを止めて、受話器を取りました。
「もしもし」
し話した、母の声が柔らかくなりました。
「公平さん、お久しぶりです」
私は野菜を切っていた包丁を止めました。
父の弟の、公平おじさんでした。
公平おじさんは、々こうして母へ話をくれます。
用事があるというより、季節の変わり目や父の命のに、様子を聞いてくれるでした。
母は、私が学に格したことを伝えました。
受話器の向こうから何を言われたのか、私には聞こえません。
母は度笑いました。
「ありがとうございます」
ところがその、声がしくなりました。
「はい。格はしたんですけど……」
私は母を見ました。
母もこちらを見ました。
話さなくていいと言おうか迷いましたが、やめました。
隠したところで、今の状況が変わるわけではありません。