みかん小説
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"妻の避妊薬" 第18話

と絶叫した。

この直の入院事件をきっかけとして、あけみがこのもの庭と子供たちを完全に放置して倫に溺れていたという悪質な事実のすべてがるみにることになった。それが決定な証拠となり、のちに僕が裁判や協議で親権を完全に勝ち取るための力なきっかけとなったのだ。

その、あけみの実の両親も交えて刻な婚協議がわれ、最終婚はすんなりと成することになった。当然、法律に基づいて額な慰謝料を請求したが、驚いたことに、その額の慰謝料の全額を、あけみの実の両親がすべて肩代わりして括でて替えるという予の結末を迎えたのだった。倫相の男とはその点で連絡が切取れなくなっていたが、僕としては「あんな女と刻もく綺麗に縁を切って婚できるなら、もうどうでもいいや」といういだった。

しかし、女の歩みだけは違った。あみは、それまでのにわたって自分が母親に完全に騙され、利用されていたという耐えがたい裏切りの覚がどうしてもの底から受け入れられず、夜な夜な必になってネットで婚や法権利について調べげ、婚の条件として「子供たちと今切の接触を禁止する」という烈な条項を見つけし、あけみにそれをませて同させたのだ。

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歩みは、あの病院のロビーであけみにペットボトルを投げつけて以来、婚が成するまでの、あけみに対して度たりともをきかず、切の会話をしようとしなかった。

うっすらとのどこかでじ取っていた母親の倫疑惑。それでも「まさかママに限ってそんなことはない、きっと私の勘違いだ」と自分に言い聞かせ、にして働く母親の代わりに、自分の青を犠牲にして必事も弟の世話も頑張り続けていた歩みだからこそ、その裏切られた受けて受けた精神ショックと母親への底れないみのは、像するよりもはるかに凄まじいものがあったのだ。

両親が婚してから、今のあのあけみからの突然の話が来るその瞬まで、歩みは元母親であるあけみとの接触を頑なに、そして徹底に拒絶し続けた。

そんな歩みが、今、余命宣告を受けたあけみの入院する病院の病へと自ら向かうことに「同した」のだ。だからこそ、僕はあまりのさに驚き、を運転しながら何度も「本当にいいのか?」と歩みに確認をとってしまったほどだった。

あれほどあけみとの簡単な会話すら言も受け付けなかった歩みが、なぜ?

「……別に、同したわけじゃないからね。ただ、余命宣告されているっていうなら、最に私のこれまでの言いたいことを直接ぶつけてスッキリしてやろうとって、今くんだから」

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歩みは助席で窓のを見つめながら、そうたく呟いたのを、らせるで僕に話してくれたのだった。

そして今、実際に病のドアをけてに入り、番にあけみを痛烈に罵倒した歩みの横で、僕は腕を組んだまま黙ってそのやり取りを見守っていた。

「あゆみ……本当に、あのはごめんなさい……。直にも……お願いだから、私からそう伝えてちょうだい……っ!」

あけみは布団ので体を震わせ、消え入りそうなか細い声でそう必に謝罪した。

それは違いなく、が子に対する母親からのからの謝罪の言葉だった。しかし、裏切られ続けて傷つけられた娘の歩みには、その謝罪の言葉はほとんど響いていないように見えた。

だが、その緊迫した空気の、ここから事態は誰も予していなかった驚きの「急展」を迎えていくことになるのだった。

あけみと歩みので繰り広げられていたそんなやり取りを、病の隅でずっと静かに見守っていた護師が、そっとづいてきて、僕のの裾を引いた。

「あの……ご族の方ですよね。ちょっとだけ、病におをいただけますか?」

護師は周囲を気にするようにしながら、僕をそっと部へと呼びした。

(なんだ? 全く関係のないはずの護師が、いったい何の用だろう……?)

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