"妻の避妊薬" 第17話
目を覚ました直が、さな声でこう語ってきた。
「ママが懸命お仕事頑張って働いているから……それに、お姉ちゃんも事を懸命伝って頑張ってくれてるから……にはこれ以配かけたくなくて、僕、痛いのしてたんだ……」
その歳のすぎる言葉を聞いた瞬、僕はたまらなくなり、あふれる涙を抑えることができなかった。が子の憫さとおしさが胸を突くと同に、この子をここまで追い詰めたあけみというに対する殺にい激しいりが、全で爆発しそうになった。
僕は病の片隅で、あけみの携帯へと何度も鬼のような形相でコールし続けたが、相変わらず向に応答が返ってくることはなかった。
結局、直は臓の負担を考慮して、数週もの入院加療が必だと診断された。
子供たちの容態がようやく落ち着き、僕がホッと胸を撫でろしたその、病のベッドの脇で、女の歩みが何かを言いたそうな複雑な目を僕に向けて訴えかけてきた。
「ねえ、パパ……今ちょっといい?」
そして、この瞬、歩みはついに、あけみが隠れて倫を繰り返しているというかぬ真実を、父親である僕にすべて打ちけることを決したのだった。こうして、僕は妻のにわたる倫の全貌をることになったのだ。
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「私たちのお部に……なんか、今まで見たこともないような変なものがあったの。それで気になって、ちょっとを見てみたら……ママが、自分のらない男のと緒に親しげに写っている写真を見つけちゃって……写真の裏には最の々しい付とかもいてあって……最、ママが仕事だって言ってずっと夜もいなくなっているのも、きっと……」
歩みが震える声でそう言いかけたまさにその、歩みのポケットに入れていたスマートフォンに着信のバイブ音が鳴り響いた。画面を見ると、発信者名の表示には「ママ」の文字があった。
僕は反射に歩みのからスマホを引に奪い取り、通話ボタンを押すなり、受話器に向かって号を浴びせた。
「体、今どこで何をしているんだ……っ! 直がな、今ここでぬかもしれないところだったんだぞ……! 今すぐ病院へ来い……っ!」
普段は滅にを荒らげない温な性格の僕だったが、の歴史ので、違いなくこの瞬が番激しくりに狂った瞬だった。まるで息苦しいサウナのに閉じ込められたように臓がバクバクと狂ったように暴れ回り、全の血が沸騰するような烈なりの覚に支配されていた。
僕が話を切ってからおよそ分ほどが経った頃、ようやくあけみが息を切らせながら病院のロビーへと駆けつけてきた。
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「ごめんなさい……本当に、本当にごめんなさい……!」
あけみは青ざめた顔でそう謝罪しながらづいてきたが、その姿を見た瞬、僕はさらに激しいりがこみげてきた。
おは体どの面をにしてそんなセリフを吐いているんだ。あけみからは、これまでの庭活のでがが度も使ったことのないような、いかにも男受けの良さそうな級アロマのような甘いシャンプーのりが漂っており、元にはくっきりと鮮やかな真っ赤なリップが塗られ、あきらかに男とのデート帰りのような着飾った姿のままってきたのが目で分かった。
病にいた、ベッドのの直以のすべての――僕と歩みの目には、あけみが直の危そっちのけで男と遊び呆けていたことが発でハッキリと分かった。
「じ、実はね……夜にちゃんとお仕事をしていて、それでこんな格好になっちゃって……話にもられなくて、本当にごめんなさい……!」
あけみは目ので、あまりにもっぺらくて見え透いた嘘とみみっちい言い訳を必に並べててきたが、そのにいる誰として、そんな言い訳を信じる者などいなかった。
「うそつき……! どっかにってよ……!」
歩みはに持っていたお茶のペットボトルを母親に向かってい切り投げつけ、涙をボロボロとこぼしながら「今すぐここからていってよ、おなんか嫌い、母親なんかじゃない!」