"妻の避妊薬" 第14話
僕がそっとノックをしてドアをけ、部のにを踏み入れるなり、女の歩みは番、ベッドので横たわっているあけみに対して酷な言葉を浴びせた。
「へえ、こんな派な級なお部にお泊まりなんですね。また実のおじいちゃんのおに頼りきって、本当にいいご分なことで呆れちゃいますね」
あけみは布団ので顔を伏せ、娘からの痛烈な皮肉に耐えるように、ただ黙って歩みの言葉をじっと聞いていた。
しかし、歩みはそんな母親のり切った様子などお構いなしに、容赦なく言葉の刃を突き刺し続けた。
「あんな酷いことを族全員にしておいて、今更『会いたい』だなんてよく言えたものよね。余命宣告されたからって、私たちがしんで泣きながら駆けつけてくれるとでもったわけ? 自分勝な自分のことしか考えられないあんたのためにわざわざを割いて来てやったんだから、せめてそれなりの見苦しくない弁解でもしてもらいましょうか!」
あけみも、自分が族を裏切った報いとして、こうして娘から罵倒されることはある程度覚悟していたのかもしれない。しかし、実際にが子である娘のからダイレクトに酷な言葉をぶつけられて、ただただベッドので唇を噛みしめ、黙っていることしかできなかった。
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「言っとくけどね、私は将来あんたの葬式になんか絶対に席しないし、遺骨だってに切あげないから。今こうして病院に来たからって、何か都のいい期待をして変な勘違いしないでよね」
歩みはまだ学とはえないほど徹で容姿の鋭い調で、ベッドのの元母親に対して言い放った。
僕があけみと婚してからのこので、歩みの性格は別のように変わってしまった。昔は族いで、弟の面倒見もよく、いつもニコニコと笑顔を絶やさない本当にい女の子だった。特に、あけみにとっては自の「お母さん子」だった。歩みは昔から本当によくあけみに懐いていて、まるで本当の親友や姉妹のように仲が良かったのだ。
しかし、今こうして目のにっている歩みは、かつての面すらじさせないほどりに満ちた鋭い目つきであけみを激しく睨みつけ、トゲのある激しい調を浴びせ続けていた。
だが、娘がここまで変わってしまったのも、決して無理のないことだった。すべての元凶は、ほかならぬあのベッドのにいるあけみ自なのだから。
当、僕は仕事の都で方へ単赴任しており、族とはれて暮らす活を送っていた。週末や期休暇の期にしか自宅に帰ることができない状況だった。
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子供たちには寂しいいをさせてしまっていると分かっていたので本当に申し訳なくっていたが、あけみはその夫のという状況を勝に悪用し、平然と倫活を謳していたらしいのだ。
そんなあけみに対する激しいりと裏切りの記憶は、僕たち父子のに今なお消えることのないい傷跡となって残り続けていた。
彼女の倫期は、およそにも及んでいた。元の隠せるマッチングアプリを使って、所にむ「浮気願望のある既婚者」ばかりが集まるサイトを巧みに利用していたようだ。倫相の男は、同じ内にむ商社マンだった。あけみは、その男の甘いルックスやい収といったスペックだけにすっかり目がくらみ、庭のことも子供たちのことも切顧みずに、その沼の事にどっぷりとのめり込んでいたのだ。
その倫が始まった当、女の歩みは歳で学、息子の直は歳で学という、まさにがかかるな期だった。
あけみは子供たちに対して、「パパに内緒でしい仕事を始めたから、とも事を協力してね」などと平然と嘘の言い訳を並べて、事の用や洗濯などの事のすべてを子供たちに押し付けたまま、毎晩のように夜まで帰ってこない活を送っていた。
あけみがそんな勝な倫活を半以も続けていた頃、僕も何度か休を利用して自宅に帰り、族サービスをしようと努めたことがあった。