みかん小説
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"妻の避妊薬" 第8話

「えっ……お宅のご主、ですか……?」

女性職員の顔がみるみるうちに青ざめていく。実は、調査によってあの倫相の男の妻もまた、この同じ役所で働いているという報を事に掴んでいたのだ。偶然にも、目ので対応しているこの女性職員こそが、あの倫男の妻本だったのだ。

「……えっ?」

女性職員は自分のを疑ったように絶句し、そので固まった。

周囲のの職員たちが「どうしたんですか?」と審そうにこちらをチラチラと見始めている。様子がおかしいことに気づいた周囲の先輩職員が駆け寄ってくると、彼女は慌てて「なんでもありませんから!」と取り繕い、僕の腕を引っ張るようにしてロビーの片隅へと連れした。

「あなた、いったいどういうことなんですか……! こんな公共ので、そんなデリカシーのないことを声で言うなんて……!」

彼女は震える声を押し殺しながら、僕を睨みつけた。

「だから、民がこうして相談に来てるんですよ」

「ここは民の相談窓です! 私たちのプライベートを持ち込む所じゃありません!」

「でも、これってな問題でしょ? 俺はね、あなたのご主からも、慰謝料をきっちりいただきますからねって、それを直接伝えに来ただけですよ」

「そんな……夫が、体誰と……?」

「普通、倫された側は相の配偶者からも慰謝料取るもんでしょ? あなたもさっき、『よくそういう話は聞きますね』って、自分ので言ってたじゃないですか」

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僕はややかな笑みを浮かべ、彼女の顔を覗き込んだ。

「……っ!」

女性職員は目のが真っ暗になったような顔で、そのにへたり込みそうになっていた。

「まあ、きちんと話が理解してもらえているようで何よりでした。それでは、ご主によろしくお伝えくださいね」

僕はそれだけ言い残すと、背筋を伸ばしてそのを颯爽とり、についた。

しかし、これで終わりではなかった。あの倫男が実際に勤務しているのは、が運営する別の専施設だった。そこが僕の次のターゲットだ。

僕はあらかじめ弁護士に頼んで作成してもらった正式な内容証郵便を持って、男の勤めるその施設へと直接を運んだ。

男の正確な担当部署までは分からなかったが、今回用があるのは平社員の男本ではなく、その「直属の司」である。部署がどこであれ、責任者と話せば済むことだった。僕は受付で巧みに話をつけ、男の司との面会の約束を引に取り付けることに成功した。こういう、フリーペーパーやタウン誌の取材で培ったコネクションや交渉術は実に便利だった。

「お待たせしました」

しばらく待で待たされた、スーツを着た初老の司が険しい顔つきでやってきた。

このには、これから部祥事のせいで非常に嫌ないをさせ、面倒な事態に巻き込むことになる。

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申し訳ないという気持ちがしだけをよぎったが、同している余裕などなかった。

僕は応接のソファに腰掛け、呼吸置いてから単刀直入に切りした。

「えっとですね、担当直入に伺いますが……公務員というたちは、勤務をサボって倫するために休暇を堂々と使うことを、組織として許しているんですか?」

司は突然の質問に目を丸くし、完全に絶句していた。

「えっ……いや、その、体どういう……?」

司はや汗を流しながら、慌てて言葉を探している。

「実はですね、うちの妻が、そちらの職員である〇〇さんと倫していることが発覚しまして、すでに婚したんです」

「はあ……それは、私どもとしても遺憾ですが……」

「しかもその男、仕事があると嘘をついて休暇を何度も取得し、そのすべてをうちの妻との倫密会に使っていたみたいなんですよね」

「えっ……そ、それは本当ですか……?」

司の顔気に青ざめる。

休暇をプライベートでどう使おうと本の勝なのかもしれませんけどね。ただ、税料をもらっている公務員がそんな実なことに休を悪用していたなんてったら、般の民は到底許さないんじゃないかといましてね」

「い、いや、それが本当であるならば、公務員として言語断で、直ちに処分対象に……そもそも倫だなんて、が職でそんな祥事が……!」

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